その一、その二の続き
鬼滅の刃では主要キャラが死に際で、走馬灯のように己の人生を思い浮かべるシーンが描かれており、戦闘場面よりもこちらの方が見せ場ではないか?人間にせよ鬼にせよ、死んだ肉親があの世で待っているという描き方は、やはり日本人らしい死生観が表れていると感じた。実際に死後の世界がどうなっているか、死人にならないと分からぬが、このような素朴な死生観を一神教は認めない。
この作品には多数のキャラが登場するが、鬼たちが全滅しても鬼殺隊の犠牲も凄まじいものだった。生き残った柱はたった2人に過ぎず、主要キャラの死の間際に浮かぶ回想やあの世のシーンに感動した読者は多かったはず。
私的には鬼殺隊よりも鬼たちの死に際の方が印象的だった。鬼も元人間であり、多くは不幸な人生を送っている。この世に深い恨みや未練を抱き、それを鬼舞辻󠄀 無惨(きぶつじ むざん)に利用されて鬼になった者が少なくない。
童磨(どうま)や半天狗、玉壺(ぎょっこ)など生来のサイコパスもいるが、妓夫太郎(ぎゅうたろう)・ 堕姫(だき)の兄妹鬼の最後は哀しかった。この兄妹は極めて不幸な人生を送ってきたため、「幸せそうな他人を許さない 必ず奪って取り立てる」という想いになるのは無理もない。
醜悪な容姿で物心ついたころから虐待されてきた妓夫太郎は、イケメンで3人の妻を持つ柱・宇髄 天元(うずい てんげん)に激しく嫉妬するが、このような男は現実社会にもいる。
天元に3人の妻のいることを知った我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)もキレていたが、善逸の嫉妬はギャグのネタなのだ。11巻には「ハイカラバンカラデモクラシー」という詩があり、タイトル・前世の罪、作詞作曲・zenithu☆A。その歌詞の前半を紹介したい。
なんでお前に彼女がいて俺にはいない
何が悪かった
前世か?なんか罪犯したか
なんかもう虫とか動物とかに生まれてたら良かったか
もっと頭悪かったらプライドなんてなかったら
純粋な気持ちで女の尻を追いかけ回して
いつも幸せで
ヒヅメで蹴られたって
ブーンと飛んで逃げられたって
全然平気頭悪いから
そんなふうになりたい
動物でもいい虫でも
女の子に触りたい
嗅ぎたい
これほどの女好きキャラも今時珍しいかもしれないが、身につまされた男性読者もいたのではないか?読者アンケートでは善逸には女性ファンが多いそうで、主人公に劣らぬほどの人気キャラらしい。善逸は嫌いではないが、私はむしろ嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)の方が好きだった。「猪突猛進、猪突猛進」と叫びながら伊之助が戦うシーンはスカッとさせられる。
柱で一番気に入ったのは煉󠄁獄 杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)。今代の柱では最初の戦死者で、8巻目と比較的早く亡くなっているが、私には最も印象的な柱だった。
その四に続く
フジテレビは昨年、純利益で9割を超える減少となりました。その穴埋めに「余計な事」をしているのでしょうが、それがかえって視聴者に嫌われる。いくら劇場版鬼滅の刃放送でも、関連グッズCМが多すぎる。CМを飛ばしても目に入るので、本当にウザかったですね。
アマゾン制作の枢軸国が勝利した架空歴史ドラマは、一場面を見ただけでスゴいですね。ドイツが世界の石油の殆どを支配しているというのも、枢軸国が勝利した結果でしょう。確かに枢軸国が勝利すれば、英米は中東の油田から一掃されるはず。
今や邦画は韓国はもちろんタイにも劣るかもしれません。資金力でいえば、低予算ながらイランは質の高い作品を制作している。しかも邦画は新聞テレビで持ち上げられていても、あの体たらく。これでは映画関係者を一掃しないと復活は無理でしょう。
内田百けんが東京に下宿していた時代でも20世紀です。私の母は戦時中に勤労奉仕で鳴子に行ったそうですが、ここでは電気は引かれておらずランプだったとか。母の故郷・岩出山町には電気は通っていましたが、日本全国に電気・ガス・水道が引かれたのは、戦後しばらく経ってからと思います。
手桶で水を何度も運び、風呂を焚くのは現代人の想像を絶する苦労ですよね。炭治郎は6人兄弟だから飲料水だけでもかなりの量が必要になるし、他の生活用水も大量に要ります。途上国では水汲みだけで一苦労と言いますが、アニメでようやく実感できました。
炭治郎の家は奥多摩にありましたか。奥多摩といえば自然豊かというイメージがありますが、どおりで戦後も秘境扱いだったのですね。鬼殺隊の生活の方が、奥多摩での暮らしより生活水準が上ということにも初めて気付きました。
私も岸田総裁の発言は好感度アピール目的と見ています。それにしても、なぜ猗窩座?と思った人が多かったはず。キンドルで鬼滅を読んだのなら結構でも、紙の確立が高いような。とかく日本にはITに弱い議員が多すぎます。
>>しかし、彼はどのようにしてあの衣装を入手しているのか、といささか疑問が。
この疑問は浮かびもしませんでした。人を殺して奪ったのか、鬼殺隊のように鬼の世界にも縫製係がいたのやら。
テレビ東京はあまりCMが入らないイメージがあります。私の周辺でフジテレビを嫌がっている人がいて、理由を聞くと「余計な事をするから」と言っていました。プライムビデオで以前NHKで放映されていたエルキュール・ポワロシリーズを見ましたが、CMがないので、ちょうどNHKを見ているのと同じ状態です。
これはプライムビデオ用にアマゾンが制作した、枢軸国が勝利した架空歴史ドラマの一場面で、1960年代に日本海軍がサンフランシスコにやってくるシーンです。画面に作り物っぽい違和感が一切ありません。ネトフリのようなドラマ専門会社でもないのに、このレベルは驚異です。アニメをこき下ろす映画関係者は反省して欲しいですよ。資金力の違いだけではないでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=-09-jCFs_fk
内田百けんは戦争中に記した日記で、若い頃のランプ掃除の話を書いていました。東京に下宿していた時代の話だと思いますが、ランプ掃除をした際はお茶の葉で手を燻して付いた臭いを取るのだそうです。でも、東京ですから、炭治郎のような生活をする必要はありません。
私も川の水汲みで水道がない生活と分かりましたが、入浴だけでなく、飲料水、炊事洗濯用の分も考えると、家事労働だけでも仕事量が多すぎます。通常は禰豆子がやっているのかもしれませんね。電気・ガス・水道が引かれたのはいつ頃なんでしょう。
舞台は奥多摩だと言いますが、昔の番組を見ると、戦後も秘境扱いです。小卒の子供に炭焼きをさせて現金収入を得る生活を考えると、あの時代は進学できるだけでエリートです。鬼殺隊は過酷ですが、炭治郎の以前の生活水準から考えると遥かに向上してますよ。
>岸田自民総裁は鬼滅の刃の中で猗窩座がお気に入りキャラとか。
「痛いニュース」でありましたね。親しみを持ってもらおうとエピソードを披露したのでしょうけど、紙ベースで読んだのか、キンドルで読んだのか、興味があります。猗窩座は人間時代、周囲を守ろうとして失敗したのが悲劇的です。しかし、彼はどのようにしてあの衣装を入手しているのか、といささか疑問が。
声は皆さんイメージがあるから難しいです。長く放映されているアニメだと、似た声質の声優が選ばれますね。
私も近頃ТVはアニメに限らずドラマやニュースもまず見ないし、見たとしてもNHKが殆どです。受信料を払っているからよりも、CМが入らないから。尤もNHKも番組紹介がしつこいので、録画して見る時、番組宣伝は飛ばします。
民放でもお気に入りの番組がありますが、それほどCМは入りません。フジテレビが特にひどいのやら。
以前アマゾンで商品を買ったら、プライムビデオ会員に勝手に登録されたことがあり、そのため悪印象があります。しかしコンテンツ放映中のCMがないのはイイですね。
大正時代はまだまだランプ生活だったのでしょうね。ガスもなく、お風呂を沸かすのも一苦労。魘夢により炭治郎が家族と一緒にいる夢を見ますが、近くの川から風呂の水を桶で汲むシーンに絶句しました。現代日本で当たり前になっている電気・ガス・水道のライフラインが皆無の時代だったことに改めて驚きます。
魘夢の手だけが動き、少年少女に命令を下すシーンも不気味ですが、触手は腸の絨毛という解釈もできますね。私は単純に体毛と思いましたが、列車と一体化しているから絨毛でしょう。
いくら無惨から血をもらっても、やはり下弦の鬼の限界でした。上弦の猗窩座クラスでなければ、煉󠄁獄杏寿郎を倒せなかった。蛇足ですが、岸田自民総裁は鬼滅の刃の中で猗窩座がお気に入りキャラとか。
無惨の声が若いのは結構でも少し軽めに感じました。伊之助のだみ声はやはり違和感があり、原作から入ると返って声では戸惑うかも。
> 民放だから仕方ありませんが、最近のアニメはこれほどCМが入るのでしょうか?
私は近頃テレビをあまり見ないのですが、以前と比較すると多くなっていると言います。フジテレビはいらない番宣をして、肝心の映画館放映部分をカットしたこともあったそうです。プライムビデオは最初にアマゾンが扱うコンテンツの宣伝がありますが、短い上に飛ばせます。コンテンツ放映中のCMはありません。だから、ストレスなく視聴できます。
>古き良き時代の日本の原風景を見ている思いになります。
その辺りも含めて大正時代に設定したのでしょう。今の日本人からしたら外国に近いが、かと言って異文化ではない世界。無惨が車を所有している場面がありましたが、当時は日本に殆ど自動車がないため、問い合わせを掛ければ身元が分かった筈、との指摘がありました。この時代より少し後ですが、日本の年間自動車生産台数が12台、と言う話を見て絶句しました(よくロシアに勝利できましたね)。
列車の中で触手が乗客を襲う場面がありましたけど、魘夢が列車と一体化しているのを考えると、あれは魘夢の腸の絨毛と考える事もできますね。そんな物に襲われたら悪夢です。
魘夢は上弦の鬼に代替わりの血戦を挑もうとしていましたが、上弦がそもそも術に掛かるのか、掛かっても物理的な破壊ができるのか疑問です。大体彼らは異常な再生能力も持っていますし。
>私的に違和感を感じたのは伊之助と無惨の声でした。
無惨は若者の姿を保っているのでともかく、伊之助は容姿端麗な美少年と言う設定ですから、その容姿であのだみ声だと違和感がありますね。ただ、言動が粗野ですし、イノシシの被り物をしている状態だとあの声がピッタリです。
民放だから仕方ありませんが、最近のアニメはこれほどCМが入るのでしょうか?ネットでも各駅停車編と皮肉られていたほど。対照的にプライムビデオはCМが入らない?これでは若者がТVを見なくなるのは当然です。
柱合会議・蝶屋敷編で感心したのは、とにかく風景が美しいこと。まるで写真のようだったし、無限列車ではスタッフが現地に赴いて撮影していたとは知りませんでした。古き良き時代の日本の原風景を見ている思いになります。
銀河鉄道999では宙を飛ぶ列車の動きに感動しましたが、もはやそんなレベルではないですね。アニメも時代とともに進化しますから。
魘夢は人間時代からサイコパスだったはずだし、童磨と同じく歪んだ狂気の持ち主でした。人を眠らせて殺害するのも実に陰険。
アニメはカラーでキャラが動き、音楽が付加されているため、ストーリーは同じでも印象が違ってきますよね。私的に違和感を感じたのは伊之助と無惨の声でした。伊之助の声は少しおじさん臭く感じたし、無惨はもう少しドスがあってもいいのでは?と思いました。もちろん双方ともにピッタリと思ったファンも多いでしょう。
どうしてもそうなりますよね。私はプライムビデオで見たので、柱合会議などのテレビ放映分はCMに悩まされることはありませんでした。無限列車も結構CMが入ります。雪山のシーンが非常に美しいので感心しましたが、実際にスタッフが現地に赴いて撮影しています。手間が掛かっていますよ。
無限列車では複雑な動きをする汽車の動輪も動きが滑らかで、本当に丁寧な作りです。映画では三等車ありませんでしたが、一等車や二等車は漫画の作劇上省いたんですかね。
魘夢は人を眠らせて殺害する鬼ですが、善逸だけは眠らせてはいけないだろうと(笑)。映画は音楽が付加されアクションが連続していますから、漫画とは異なる印象になると思います。キャラの声に関してはアニメから入っているのでミスマッチと言うのはありませんでした。
善逸役の声優は、あの聞き苦しい叫び声を出す際、喉をコントロールしながら演技しているとかで、善逸はかなりの技量を求められる役ですね。伊之助役の声優はオーディションの際に善逸の演技が上手く行ったので、そちらだと思ったそうです。
昨日の無限列車編は録画しましたが、まだ見ていません。その前の「柱合会議・蝶屋敷編」は録画して見ましたが、CМが入り過ぎる!録画していなければ見られたものではありません。
実はアニメ版の鬼滅の刃を初めて見ましたが、本当に画像がきれいでしたね。やはり紙面で見た時とは違う印象があります。キャラの声もミスマッチと感じた声優さんもいましたが、大半は違和感がありませんでした。
ところで、今度遊郭編がテレビ放映されるのですが、杏寿郎が無限列車に乗るまでの話を新作で放映するとの事で、まだまだ鬼滅の刃は長く続きそうです。
ユーチューブで映画の予告編が見られますが、最近のアニメは本当に画質が素晴らしい。これではアニメでさぞ映えるでしょう。普段は情ないのに、危機の際は豹変するキャラはユニークですが、最近はこの種のキャラが人気なのでしょうか。ワンピースの主人公もいつもは三枚目ですが、戦い場面ではヒーローです。
鬼滅の刃が大ヒットしたので、政治に絡めての批判が続出したと思います。大コケだったらサヨク記者もそれほど顧みなかったはず。元から何かあれば、政治に絡めた批判の機会を狙っている連中だから。
「無限」と記したプレート付き蒸気機関車が線路を走っていたことは知りませんでした。大きく広告宣伝を載せていたのは朝日だったりして。
スナック代わりにせよ、無惨が魘夢のように男を食べることがあったとは意外でした。無惨は童磨のように若い女ばかり食べていたのではなかった。魘夢は「他人の不幸を見るのが好き」「他の鬼たちの断末魔を聞けて楽しかった」と言っているから、鬼になるべくしてなったとしか思えません。
しかし、ストーリー展開を知らずに映画館で見た無限列車編で、魘夢を退治したあとにラスボスの猗窩座が登場して煉獄杏寿郎と死闘を繰り広げるとは思いませんでした。上映時間も含め中だるみもなく、非常に楽しめましたね(だから、政治に絡めての批判は不愉快)。
映画上映後、「無限」と記したプレート付き蒸気機関車が線路を走っているのを見ましたが、これほどタイアップが多い漫画もないでしょう。
サイコパスと言えば魘夢も同様で、鬼になった理由をネットで読んだところ、スナック代わりに無惨に食べられたものの、それを喜んだので無惨の気まぐれで鬼にされたという、困惑・脱力する理由でした。このキャラには同情どころか「自業自得」と言う感情しかありませんでした。