わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

基礎完成

2015-03-04 00:10:50 | ただいま普請中
 現在の住まいから現場までが遠いため、実家の両親が様子を写真に撮ってきてくれました。基礎が完成しているようです。すでに立ち上がりの外側に防蟻処理済みの断熱材が入っており、モルタルが塗られています。基礎が蓄熱体として働くはずです。立ち上がり部分の天端は断熱材の厚み分外側にせり出しており、「蟻返し」となっています。立ち上がりの内側にもブルーの断熱材が入っています。
 
 ところで、立ち上がりが外周にしかありません。通常は基礎梁の立ち上がりが入って部屋の形がおぼろげながらわかるのですが、この家にはそれがありません。鉄筋が多く仕込まれた梁部分が底盤内にあり、土台や大引きは間柱または鋼製束でささえられます(たぶん)。こうすることで、床下空間も含めたワンルームができるわけです。蓄熱体となっている基礎の上に、床下~一階~二階~ロフト~小屋裏まで、ほぼワンルームといえる家全体が構成されます。これで、ムラのない温熱環境を狙っているということになるはず。給水のさや管もごらんのとおり立ち上がりで通り道が制限されないため自由でしなやかな曲線を描くことができ、メンテナンスもとても楽でしょう。

 と、書きましたが、これらの仕様はすべて私たちが細かく注文した結果、では全然ありません。私たちはこれらの仕様については一つも注文を出していないのです! 予算の都合で基礎底盤外周部の水平方向の断熱材を省略していただいた以外は、すべて建築家の先生と施工会社さんのにおまかせです。プロにはプロの考えがあるはずですから、全幅の信頼を置いてプロにお願いしています。全体のバランスを見て、いいようにやっていただいていると思っています。
 しかもそれらの仕様についてたいして説明もしてもらっていません。私は、いろいろ勉強しながら、設計図や施工の現況から先生方の意図を勝手に読み取ることがとても楽しいのです。(素人なので間違って読み取っていたらごめんなさい)
 家づくりは、それ自体が大きな勉強だな、と思います。自動車を買うように、カタログを見ながらスペックを比べて…というのとは全然違いますね。単純に商品をお金で買う、というのと質が違うんですね。「家を買う」のではなく、「家を建てる」。そこにはいろいろなプロがかかわって、いろいろな考えがあって、それぞれが調和してくれればいいな、と思っています。

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