雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

「私」が「あなた」の言葉を理解するということについて:その2

2007年05月26日 | それでもナントカ生きてます(日記)
「書き言葉」「話し言葉」に関して、意識したことがありますか?

「話し言葉」は、その名の通り「話す」時に用いる言葉の構造パターンを指し、
その最たる例は「普段の会話」の展開です。
伝える手段としては簡単でストレートですが、記録しづらい言葉です。
「書き言葉」はその逆、文字を「書く」時に用いる言葉の構造パターンで、
例えば「手紙を書く」時を考えればわかり易いでしょう。
伝える手段としては「書く」という行為がある分面倒ですが、
保存されやすいのが特徴です。


「話し言葉」は「瞬間」がベースです。
普段、会話は基本的には残りません。勿論、録画録音などをすれば残りますが、
四六時中会話を録音するなんて状態は、まずありえません。
逆に残すために何らかの「行為」が必要になります。

一方「書き言葉」は「永続」がベースです。
「書いた」手紙は消去(削除)しない限りは、ある程度残り続けます。
「捨てる」「破く」「なくす」などの「行為」がない限りは、
言葉はそこにあり続けます。


そしてもう一つ。
「話し言葉」にはその「言葉」に付加価値をつけることが出来ます。
例えば喋る時の間の取り方とか、喋るトーン、早さ。
あるいは面と向かって会話してるときであれば、表情やジェスチャーなど、
人間は自分が伝えたい情報をより正確に相手に渡すために、
様々な付加価値をつけて「話し言葉」を装飾します。

「書き言葉」は、話し言葉に比べて装飾ができません。
行間を空ける、段落を空けるという装飾は、「読む」という行為を助けるという
一面では効果的ですが、自分が伝えたい情報を間接的に補助する役割にしか
働かない場合がほとんどだと思います。



「話し言葉」は伝える手段としては簡単ですが、
その分相手の中で記録されづらいですから、
「相手に情報を伝えて記憶してもらいたい」ために様々な付加価値をつけます。
「書き言葉」は簡単に伝達しづらい分、相手に記録しやすいのですが、
優先順位は「記録」>「伝達」ですから、様々な「言葉」表現が
生み出されました。
小説の中の表現を普段の会話の中で使おうとすると、往々にして違和感を
感じるのはこのためだと思います。


そんなに遠くない昔、「書き言葉」と「話し言葉」は比較的分かれていました。
「手紙」を書くということは非常に能動的でたいてい面倒な行為ですから、
きちんと伝えるために人は推敲し、言葉を選び、
そして清書して、ようやく完成させます。
私も手紙を書くときは非常に緊張したものです。

ですが現在、その境界は随分とあいまいになってしまいました。
それはご存知の通り、「電子メール」の普及が最大の原因だと思います。
「話し言葉のような書き言葉」が急速に浸透していきました。

但し、それは必ずしも否定すべきこと、というわけではないのですが。


…というところで、今回はここまで。
まだちょっとまとまってないところもあるので、今後は少しペースを緩めて、
不定期で書いていきたいと思います。

【本日飯の記録】
昼:昨日の夜食べなかったビーフシチュー。
夜:マグロとホタテのお刺身、そうめん、野菜炒め。
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