雅藍(がお)っぽさまるだし2。

芝居やゲームやWWEや映画やライブを糧に人生を何とか過ごしてる、そんな雅藍(がお)さんの日々をまるだし。

鈴木慶一/向井秀徳アコースティック&エレクトリック:対極のライブを一度に味わえる幸福感に浸かる。

2006年05月11日 | それでもナントカ生きてます(日記)
秋葉原にこんな場所があるなんて。
そしてこんな場所が10年も続いていたなんて!

知らなかったのは、世界を一面的に見ていたからかもとすら思ってしまったり。

そんなわけで、秋葉原のライブハウス「CLUB GOODMAN」にて
ムーンライダースの鈴木慶一と、ZAZENBOYSの向井秀徳という
組み合わせでのライブに感激してきました。

そんなに広くない(というかおそらく今まで経験した中で一番狭い空間)で、
繰り広げられる競演は、芯が似ていて、
でもその方向性が対極のような感じの、ライブ。

最初は向井秀徳。
エレキギター一本で1時間ぶっ通し。
ZAZENでは出来ない曲も含めて、
ZAZENとは全く違うアプローチで、
約100名の客一人一人と握手するような、そんな感覚。

そしてようやく生で聞くことの出来た…

「自問自答」

血が滾ったとはまさにこのこと。
心が震えるとはまさにこの状態。

そうか、コレが本物の「自問自答」なのか…。
エレキと声のみの「自問自答」。
それは一番本質的な「自問自答」。

そしてそのまま、「アンコール」と称して「KIMOCHI」へ。
装飾がないストレートな「KIMOCHI」。
私が一番求めている「KIMOCHI」が、そこにはあって。

やがて、「K・I・M・O・C・H・I」の大合唱。
簡単な「わけのわからん言葉」で伝わる、このKIMOCHI。

その感覚はまさに浮いてるかのようで。


本懐を、やっと半分成し遂げたような気分。
でもまだ半分残っている。
それは、ZAZEN BOYSの「自問自答」を生で聞くことが出来たとき、
完成するはずだ。

まだまだ、まだまだ楽しめそうだ。


20分ほどの休憩の後、今度は鈴木慶一。
こちらはエレキギターは「音の一部」に過ぎず、
むしろメインはサンプラー?の、あらかじめプログラムされていた音たち。
そこに声がかぶさり、不思議な感覚の音をつむいでいく。

そうか。
コレが30年以上も革命を続けてきたオジサンの至極なのか。

30数年前の「はちみつパイ」の頃の曲から始まって、
凄くゆったりと、ワンアンドオンリーのライブは1時間以上。
それは何かクスリのような感覚。右半身だけが音に震えるような錯覚。

30年以上も、この人はぶれずにやってきたのだな。それが良く判る。
こんなオジサンになれたら、人生いつまでも素敵に満ち溢れているだろう。
理想の姿がそこにはあった。


「面白い」という言葉がぴったりな、このカップリングのライブ。
まだまだ音楽は奥が深いや。

そんなことを噛み締めながら秋葉原をあとにする、私。
行く先はウンウン悩みながらももがいている素敵な友人達の待つ、
そこは新宿、思い出横丁。


こんなライブのあとだもの、
なんとなくそのあともゆったりと時が流れて行ったような。
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