すこしばかり仕事関係の話。
最近、新興FPGAベンダーが続々と登場しましたね。
EETimesでも各社ニュースになっています。
で、特徴と予想をまとめてみました。
そうえいば以前から言われている
achronixはどうなったんでしょう?
内部が非同期で超高速って話でしたが・・・
NuPGAはコンフィグレーションROMの代わりに内部に再設定可能なAntifuse機構を持っていて、コンフィグレーション時間を短縮できる機構のようですね。
ただ、Antifuse機構がグラフェンっていう炭素の薄膜を使うらしいので、その開発がうまくいくのか気になるところです。
まだ、技術発表だけですので今後違う素材で製品化されるかもしれません。
Startup pioneers carbon-based FPGAs
ASIC pioneer reinvents 3-D FPGAs
Tabulaはここ数日の間に一気にニュースリリースで名前が広がった感じですね。
2003年ころからの会社みたいですが、ずっとステルスで活動していたようです。
内部が8層の3PLDという三次元配置になっているので大容量で高速動作するみたいですね。
なかなか面白い構造です。
ダイサイズが同じで容量8倍になるのであればかなりすごいですね。
内部クロックを8倍にして処理するようなので並列に演算させていくのかな。
かなり内部クロックが高速になるから本当に処理しきれるのか。
3-D architecture promises new type of PLD
Tabula tips time-share FPGA architecture
Tierlogicはまだステルスの状態ですね。
あまり情報がありませんが、ASIC化がシームレスに行えるのが売りのようです。
こちらも三次元構造っぽいです。
個人使用であればあまり必要ないですが、企業であればASICが安く早くできることはかなりうれしいのでは?
AlteraのHardcopyと違ってFPGAとまったく同じASICになるのであればTabulaとは違った方向での面白いアプローチですね。
とはいえ構造がわからないので、なんともいえませんが。
Sizing up the contenders
各社の方向性はちょっと違いますが、どれも三次元構造という新しいアプローチに興味深々です。
Altera、
Xilinx、
Lattice、
Actelと肩をならべる、あるいは超えるようなベンダーになるかな?
かなり期待しています。
ツールも使いやすいといいな。
追伸
この図がなかなか面白いです。
FPGA startups stare down giants and ghosts
追伸3/13
Tabulaはspacetimeという技術で高速なreconfigをうまく使って機能を置き換えて行くようです。
そのため、クロックを8逓倍しているようです。
Tier logicも情報が解禁されました。
FPGA startup: Process tech eases ASIC migration
FPGAのbitstreamをそのまま使ってASICにするようですね。
FPGAの配置配線情報をそのままなのでASIC化による再検証が全くいらないようです。
ASICの配置配線は上位層に設けたメタル部で固定化するみたいですね。
メタル部はbitstreamを元にTier logic側で作るようです。
少量ASICを安く設計したい企業向けのソリューションですね。