荒井山から

札幌は荒井山に家がある。東京-札幌-旭川-富良野-札幌と異動。室蘭を経て札幌へ。江別に行きまた戻った。もうすぐ退社だ。

ご都合、あるある

2007年03月25日 02時51分24秒 | 映画

4 「アンフェア」Photo_12024日、札幌・東宝プラザ。

テレビで見てないので、この物語は初めて観た。まず、あるあるでその名をおとしめた、関西テレビが製作の筆頭にクレジットされていた。それって、フジテレビ、東宝より、この映画は関テレが主導したのかな。観れば観るほど、「ご都合主義」という言葉が頭をよぎる。まあ、フジ系列特有のエンタメだから、と気にしない手もあるけど。

 雪平って鍋じゃないんだから、って突っ込みはないけど、バツイチ、子持ち、大酒飲みと3拍子そろってるらしい。でも、敏腕公安刑事。警察の不正(裏金!)を追っていたところ、娘とベビーシッターが乗ろうとした車が爆発する。けがをした娘が入院していた病院がテロ集団に占拠される。

 出演は篠原涼子、江口洋介、椎名桔平、加藤雅也、寺島進、成宮寛貴、加藤ローサ。監督はドラマと同じ小林義則。脚本・佐藤嗣麻子。

 篠原涼子を見る映画ならこれで許す。横からじゃあ分からないが、鼻腔というこ、5_2鼻の広がりが惜しい人だ。それ以外は格好いいよね。市原正親もさもありなん。映画を観て初めて知るキャラクターゆえ、もう少し、人物描写に手をかけても良いような気もするけど、上映時間が長くなると嫌がるかな。大酒のみのシーンも見たかった。江口洋介が危機的状況でも落ち着きすぎなのは、すごいのか、鈍感なのか。加藤雅也はずいぶん若い役だな。ちょっともったいない。一昨日、寺島進と似た国際ハイヤーの運転手がいて、社中、ジム・クロウチで盛り上がった。寺島はえらくならないほうが良いよね。2_2 3  加藤ローサが早々といなくなるのももったいない。

 細かく見ると、何で、ていうか、リアリティーの無さにがっくりくる。バイオテロと警察の裏金を取り上げるのは、いいけど。黒色(斑)壊疽菌だっけ、壊疽は「えそ」だけど、「かいそ」って読ましていたような。ただ、細菌の入った容器を簡単に落とすなよな。それにすぐ割れるし、どうして、最後に椎名桔平があんなに撃たれても落とさず、江口洋介がうまく拾えるんだよ。裏金80億について、最後に「マスコミはあてにならない」旨の言葉があった。深く、拝聴しましたが。ま、裏金で爆弾はないと思いたいけど、不当逮捕はある世の中だから。

 一緒に観ていた娘はドキドキしたって言ってた。テンポの速さは若い人向きだってことで、うまくいったのだろう。それぞれキャラは本来立っているのだから、今度は丁寧なのを観たい。踊る大捜査線を目指し、もう少し、大人をだまして下さい。