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荒井山から

札幌は荒井山に家がある。東京-札幌-旭川-富良野-札幌と異動。室蘭を経て札幌へ。江別に行きまた戻った。もうすぐ退社だ。

これからは〇人と呼んでくれ

2010年02月22日 02時13分08秒 | 

100222_008  「詩と音」20日夜

詩の朗読会。南1西6第2三谷ビル6階のOYOYOにて。主催は焼鳥じゃんぼ。

自作の詩2編と中桐雅夫の2編を朗読する。これが私の詩人としてのデビューだ(詩人じゃなく痴人ってか)。

自分が最も素直に感じる詩は、具体的で、難解さからは程遠いものだ。もちろん言葉の豊饒さを追求した作品や、適度な咀嚼後にこそ場面が浮かび上がるような詩もいいのだが、新米としては抽象的なものは後でいいという気持ちだ。より直截的で、だれでも自分の経験に照らし、理解できる素材を選んだ。それに朗読をするという行為自体も、自分に活を入れる意味で有益だし、楽しい。

 今回は全く上がりはしなかったのだが、少々早口だったようだ。もっと朗々と読み上げても良かったかな。

 中桐雅夫は荒地派の詩人だが、「会社の人事」という非常に分かりやすい詩集を出100222_011している。その中から「やせた心」「腹が立ったら」を詠んだ。自作の詩は「足」「ルオーのピエロ」。この1、2年で最も強烈な体験を歌ったものだ。

自作の詩をここで紹介してもいいのだが、ここはひとつ中桐の「腹が立ったら」を掲げておこう。私が目指す方向がわかるだろう。ちなみに写真のバンドはジャズからラテンまでこの日演奏した「つうしょうバンド」だ。

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まず新聞を読まない、ますます腹が立つから、

そうして、のんびり、ぬるま湯にひたる、

ジャズを聞いて頭をからにするか、

音を消してテレビを見る。

ばかなやつ、いやなやつに会ったら、

「猿がかぜをひいているような顔だ」と思う、

わけのわからぬ批評を読んだら、

こんなものは学生のレポートだと思う。

あいつのあごをはずしてやろう、

それとも壺のなかへつっ込んでやろうと思う。

夜明けの四時にアイスクリームをなめてみる、

酔ってしびれた舌のうえに心が少し甦える。

おれはおれの笛を吹いているんだ、

人が踊ろうと踊るまいと、知ったことか。