荒井山から

札幌は荒井山に家がある。東京-札幌-旭川-富良野-札幌と異動。室蘭を経て札幌へ。江別に行きまた戻った。もうすぐ退社だ。

怒涛の3本立てだ

2007年03月21日 18時48分53秒 | 映画

P506ic0004325679 P506ic0004391216浅草名画座、21日。

まず、1本目は「決着(おとしまえ)」。1967年作。いきなり、嵐寛のアップで始まった。浅草が舞台で テキヤ同士の争い。嵐寛扮する親分が組を解散して、堅気になる。しかし、相手から嫌がらせが相次ぐ。

 梅宮辰夫が無鉄砲な子分役、大木実が若頭、相手P506ic0004522290の組に雇われた殺し屋が丹波哲郎。谷隼人、大木実、砂塚秀夫など。若き日の石橋蓮司も。石井輝男監督。

2本目が寅さん。「男はつらいよ 寅次郎紅の花」1995年の第48作となる完結編だ。

阪神大震災のボランティアを撮ったテレビに寅さんが写る。合成なんだが、村山首相の隣にいるんだもの。満男が泉(後藤久美子)との恋に悩み、家を飛び出て、泉の結婚を妨げる。そして、奄美大島へ流れる。そこにリリーと寅さんがいた。寅さんが出てくる最初のシーンや泉の結婚の場所などは岡山県津山市でのロケだ。

 渥美清はこのころ、すでに体調が優れない。唇が薄く、色も悪い。声はかすれ気味で、か細いのが悲しい。肝臓のがんが肺にも転移していたそうだ。それでも、こうして今見ると、最後の力を振り絞っているのがわかる。浅草でこうして、寅さんを見るのは初めてだが。それも最後の。なんか、なんとも言えないなあ。それでも、こうして寅さんを見れるのはそれはそれで幸福だ。P506ic0004456753_1

 さて3本目は、「極道の妻たち 赤い殺意」1998年。内部抗争で、名古屋章の親分が殺される。息子の野村明宏?はまだ若く、それも堅気。新婚旅行で訃報を知って、妻の高島礼子とハワイから帰国する。結局、2代目を継ぐことになるが、中尾彬に殺される。若頭の永島敏行も殺される。そして立ち上がるのが高島と、永島の妻のかたせ梨乃。

 やくざ映画、仁侠映画が多いので、結構、雰囲気は傍若無人な感じの客もいるようだ。ごほごほと咳をして、よれよれの感じの客のほうが圧倒的に多いが。若頭が「今の時代はやくざも堅気に迷惑をかけてはだめだ」というような言葉を吐くが、後ろで「そうだっ!」って言う声も上がっていたけど。