銀座といえば……

★お彼岸が過ぎたというのになんなんだろう，この寒さは…。 ここ数年おかしな天候だが，去年から今年にかけての天候は特におかしい！

この時期だというのに，まだまだ寒い日と暖かい日が繰り返されてて…寒暖の差が激しすぎる。 本格的な春の訪れは４月に入ってからなのだろうか？


先日…銀座に出て，行き付けの甘味処の老舗『立田野』で，例によって釜飯を食べたのですが，行く度に違った味を楽しみたいので，今回は「五色釜飯」をオーダー。この『立田野』は祖母，母親，そして私と¨親子三代¨が通うお気に入りの店なんです。

創業は１８９５（明治２８）年……まさに祖母が生まれた年なんです。 創業者は力士だったという。 四股名（しこな）をそのまんま店の屋号にした訳だけど，当時は『立田野』のあんみつを枡席で食べながら相撲を観戦するお客さんの姿が見受けられた，といいます。

『立田野』は銀座（本店）以外にも池袋や新宿，渋谷に横浜…と何ヵ所もあるみたいですが，やっぱり銀座ですよね。 （笑）銀座といえば…昨日の昼過ぎに母親がＮＨＫ－ＢＳプレミアムでやっていた『お嬢さんに乾杯』という映画に見入っていました。

１９４９（昭和２４）年の木下恵介監督作品。 主演は佐野周二（故人）と原 節子。佐野は関口　宏の父親ですよね。 私も少しばかり見たけれど，佐田啓二（故人）も出ていましたね。 佐田は中井貴一の父親です。 原は９２歳になった今も健在との事です。（敬称略）

劇中のＳ２４年の銀座通りにはあまり車も走っていません。 原さん，戦前戦後を通じて日本を代表する女優の一人といえるでしょう。品があって，清楚な感じをうけます。あの”不朽の名作”『青い山脈』や『東京物語』にも原さんは出ていますよね。

原さんは木下恵介監督の他，黒沢　明や小津安二郎といった¨巨匠¨の作品に出ているんですよね。 時代と共に大きく変貌を遂げてきた銀座。 その銀座で８９年の歴史を誇る『松坂屋』が今年の６月に閉店するという。これもまた時代の流れなのだろう……。 〈茨城〉

※写真は西銀座で咲き誇っていたサクラの花