”６９代”と”６９連勝”

☆いよいよ明日からⅠ５日間に渡り，＜大相撲九州場所＞が始まる。一年納めの”九州場所”……と言われ，毎年これが終わると「今年も後ひと月で終わりなんだな～」と一気に年の瀬を感じるのだ。
この”九州場所”を前に，博多の住吉神社での奉納土俵入りに，相撲祭も終え……明日の初日を待つだけになったが，奇しくも７２年前の今日Ⅰ３日は双葉山に”第３５代”横綱の〈横綱授与式〉が行われた日なのだという。
「双葉の前に双葉なく，双葉の後に双葉なし」と謡われ，”角聖”と言われる双葉山の”６９連勝”という前人未踏の大記録が，双葉山が亡くなって４２年の歳月を経て，いま正に打ち破られ様としてるのだ……。
大鵬や千代の富士をしても果たす事の出来なかった大記録を２５歳の白鵬によって，７日目に並ばれ，８日目には”７０連勝”という新記録が更新される事となろう。そして”ＳＴＯＰ　ＴＨＥ　ＨＡＫＵＨＯ”の一番手は小結・栃ノ心，二番手は稀勢の里……と，続く。
今とは違って，年二場所といった時代に打ち立てた大記録と，今の時代とを一概に比べる事は出来ない訳だが，Ⅰ９３６（昭和ⅠⅠ）年Ⅰ月場所７日目～Ⅰ９３９（昭和Ⅰ４）年Ⅰ月場所３日目で樹立した”６９連勝”に挑む白鵬は「６９代横綱の私と，双葉山関の６９連勝……何か因縁を感じるんですよ」と言う。
序盤戦の五日目までが一つのヤマ場だと言われているが「心・技・体」に万全と言われ，この大記録に並々ならぬ決意で挑む白鵬に取りこぼしは考えられない。もし，今場所も”全勝優勝”となれば５場所連続”ＶⅠ７”の達成と共に，双葉山と大鵬を抜いて，単独歴代最多の９度目の”全勝優勝”となるという。「”日本人”以上に日本人らしい」白鵬に期待大だ！　＜茨城＞