秋の到来！

◇数多くの問題を抱えている角界が”再生”を期して，その第一歩を踏み出した！ 昨１２日に初日を迎えた大相撲秋場所……十両の取り組みを後何番か残したところで，恒例の”協会ご挨拶”が行われ横綱・白鵬を始め三役の力士と放駒理事長（元大関・魁傑）が土俵上へ。
そして”新理事長”の第一声はファンへのお詫びから始まった……。一場所二ヶ月ぶりのＮＨＫの生放送に，十両の最初の取り組みから見てしまった。”野球賭博”で幕内から十両へと転落した贔屓の"隠岐の海"は，どうにか白星発信した。
一方，十両から幕内に戻って来たベテランの土佐の海と栃乃洋は上手さの光った相撲を見せた。他には猛虎狼 VS 白馬に，阿覧 VS 栃ノ心は白熱したいい相撲を見せてくれたし，毎場所”攻撃的”な取り口で着実に力をつけてきている北太樹と初日は負けてしまったけど蒼国来にも注目です。
蒼国来は初の中国（内モンゴル自治区）出身で，十両を僅か四場所で幕内に上がって来ただけに活躍が期待されますが，どうでしょう!? それに白鵬に善戦，破れはしたものの一歩一歩，力をつけてきている鶴竜からも目が離せません！
そうそう十両の魁聖（かいせい）もいいね。大関・魁皇と同じ友綱部屋で，ブラジル・サンパウロ出身の２３歳。身長１９４センチ，体重１７７キの恵まれた身体を生かして，まだ十両二場所ながら１１月の"九州場所"では新入幕となるだろう。
そして，四場所連続の”全勝優勝”と，先の名古屋場所で「47」まで伸ばし，千代の富士の「53」更にはその先にある”角聖”双葉山の持つ「69」の連勝記録に挑む，横綱・白鵬……その”注目”の初日は，やはり緊張してる様子がテレビを通しても，ひしひしと伝わってきた。
その心の内が，そのまま相撲に現れたかの様に，大苦戦！　左の差し手の攻防を制した白鵬が辛うじて”白星”を手にした。千代の富士の持つ”連勝記録”まであと「５」と迫ったが……これからは自身の”心”との”葛藤の戦い”となろう!? ＜茨城＞