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スピリチュアルは子供の不安を解消出来るのか

2011年09月24日 22時23分09秒 | スピリチュアル系
一応ここはスピリチュアルとかそういう系を扱うブログでもありますので、たまにはそんなお話を。



数年前に見たテレビで、こういうのがありました。

3~4年生くらいの男の子とお母さんの、リビングでの会話風景。

子「最近中国人が土地いっぱい買ったりとかしてるじゃん?
  僕、怖い。」
母「バカだねー、なんでそんな事心配してるの?考えすぎ。」




細かいことは忘れましたが、何かのドキュメンタリーみたいな番組のほんのひとコマ程度のお話です。今はこういう家庭、案外多いんじゃないかな?って思ったりしてます。

最近の子供は大人が思う以上にいろんな事を調べ、考えている事もあるんじゃないかと思います。中国人の話は一時期結構話題にされていたので、そんなに調べるまでもない範囲ではありますが、この子供が納得、安心出来る答えを持っている大人が、果たしてどのくらいいるのかは疑問です。

そしてこのお母さんが語る姿からは、スピリチュアル業界で言うところの「ネガティブな事を考えるとその通りの事を引き寄せちゃうよ」的なノリが感じられて、これもまたなんとなく、私の中ではいまだに腑に落ちなくて心の中でごろごろひっかかってる事のひとつになってたりします。


sengoku38こと一色正春氏が、尖閣諸島のビデオを流出させて話題になったのは今年に入ってからですが、この事件が意味する大きな事のひとつに、以前からずっとある中国との緊張状態があります。しかしテレビは目を疑うほどの強引さでパンダの話をこれでもかというほど持ち上げ、パンダのレンタル料で石原都知事が最初に揉めてた話を頑張ってもみ消すように、日中友好ムードを盛り上げているように見えます。

ビデオ流出問題は、日々深まる領土問題を浮き彫りにしています。そういった事を私達が普段肌で感じる事が無いのは、世の良識ある方々が両国の関係をポジティブなものと捉え、意識を集中させているからではなく、海保の方々が日々体を張ってくださっているからです。

ですが、私から見た世の中は一般的に、こういう話に耳を塞ぎながらパンダの話で盛り上がる事が良しとされている傾向があるような気がします。そしてその感覚は、スピリチュアル業界と言われてるところの常識にもなってるような気もしてます。


不快な情報に引き込まれない。

気がめいるようなニュースは遮断する。

ネガティブな事を考えない。

常に世の中の美しい部分だけを見るようにする。


これらはスピリチュアル業界と言われる範囲の多くの場所で見られる考え方ですが、少なくとも私は、冒頭で触れた男の子の不安や心配がこれで解消されるとは思えません。もちろん、その人その人の状況によっては、いろんなネガティブな状況や情報から一時的に遮断される事で、癒されるものや得るものがあるという事は分かります。お花畑や修道院を守る役目の人も一定数必要だって事も分かります。

しかし、大人が目をつぶってやり過ごした事のツケは、次世代を担う子供が引き受ける事になります。原発だってそうですし、今の放射能問題だって同じです。誰がどんな信条を持っていようが、これは全く変わることがありません。

もちろん一人の大人が全て自分の責任として語る事は出来なくても、子供が抱える不安をネガティブかポジティブかの基準だけで測らず、大人としてちゃんと事を見据え、子供を守るという視点を持って接する事さえ出来れば、どれだけその答えが不完全であったとしても、子供には何かが伝わるはずです。そして子供はその安心感から得た強さを元に大人になって、ちゃんと未来に繋がる選択が出来るようになるでしょう。



本来、宗教を始め精神的なものを扱うものは全て、より良い未来のためにあるものです。より良い未来の為という事は、それを担う子供のためにということでもあります。そうなる為にもこれからの時代は、ネガティブな事から目をそらすのではなく、情報操作に踊らされる事無くちゃんと見つめた上で心の平安を保ち、適切な思考と行動を導き出せるスピリチュアルが主流になっていくことを、心から願います。

そこにはいろんな無意識への刷り込みからの開放も必要なんですけどね。それはまた別の話。

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