Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

若いんだから、自分を試したいんです。

2024-08-27 20:44:33 | 日記
若い人の中には、実力主義の世界で自分を試したいと考える方も少なく無いと思います。

営業職やIT専門職、飲食関係の中には、このような実力主義、結果主義の世界が多いかと思います。

しかし、バス運転士はこれらの実力主義の世界とは反し、年功序列型のイメージが多いかと思います。

バス運転士も含め、鉄道関係の運転士や運行管理者などは、実力主義より雇用の安定が必然的に重視されます。

ある程度運行に関して支障が無いのであれば、なるべく長く同じメンバーで運行してもらえれば、安定した運行が確保され、現場の混乱を極力避けることができます。

そのため、勤務形態も公務員に近い形態が採用されています。

では、バス運転士には実力主義の入り込む余地はないのでしょうか?

貸切バスで特に「ロケバス」運転士などは、客先からの指名などもあり、実力主義の世界が色濃いです。

ロケバス業界は、毛色が違う。 - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

貸切バスと言えば観光バスが直ぐに思い付くと感じます。一般的な所謂バス会社は、ほぼそうだと思います。バス運転士の長!観光バス運転士。-Mr....

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中には月間100万円ほど稼ぐ運転士も存在する余地があり、平均しても月間40万円から35万円位です。

とにかく実力で稼ぎたいと云う方には、比較的実力主義の仕事の中では、安定が期待できるためお勧めできます。

デメリットは、定時でする仕事ではなく、仕事時間は客先の都合によります。

休みの日の前日に仕事が入るなんて日常的で、客先からの突然食事の誘いなどもあると聞きます。

飲酒などは、相当注意が必要かもしれません。

そのため、自分の予定が組ヅラい面もあり、好みがハッキリ分かれる仕事です。

待遇も中小企業が殆どのため、大手バス会社のような安定した勤務を望む方は、勤務自体を難しく感じると思います。

しかし、大手バス会社のような、厳しい規則などは少なく、良くも悪くもアットホームな職場が多いと聞きます。

さて、「ロケバス」運転士の最大のメリットは、有名人やモデルなどの普通では会えないような方と、一緒に仕事ができることです。

実は、若い人にはそこが魅力で選らんでいる運転士もいます。

中には、女優と結婚したり、モデルと付き合った運転士もいます。

実力主義の世界で自分を試したい方は、一度は検討してみるのも良いかと思います。
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遠くて近い存在。

2024-08-27 09:03:53 | 日記
以前は、我々アラフィフ、アラフォー世代と20代、30代前半の人間の間には、深い溝があり、普通に仕事をする上では、相当な困難が伴うと考えていました。

そのため、間にアラフィフ、アラフォー世代の女性の役割が重要と考えていたことがありました。

バス業界高齢化解消のキーマンは誰か? - Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

インターネットでバス運転士の女性の割合を調べたところ、以下のような内容を確認することができました。「2020年度に国土交通省が発表した調...

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今の20代(Z世代)については、2012年のフォトンベルトの影響で発生した新人類で、旧世代とは全く別の生き物と考えていました。

しかし、実際に仕事を一緒にやる中で、その不安は徐々に溶解していき、今では我々の若い頃とほとんど変わらないことに気づきました。

むしろ、頭のなかで考えている内容や悩みの底流に至るまで、ほぼ変化無いのに驚かされます。

世代間ギャップが、ここまで無いのも珍しく、肯定的に捉えるべきか否か微妙です。

表面的には、異次元と言えるほどギャップを感じるのですが、中身はほぼ同じと云う現象に、ここ25年ぐらいで日本は本質的な変化が無かったことが読み取れます。

むしろアラ還世代以前の世代には、同じ昭和世代でありながら、埋められない溝を感じます。

やはり、昭和のバブル崩壊時の感じ方が、一つの分断のラインに感じます。

バブル崩壊時に、「あと2年ぐらいすれば、景気は戻る。」と、楽観視していた前世代と、得たいの知れない状況を悲観的に感じていた後の世代が、一つの時代の区切りだったように思います。

世の中、「近くて、遠いもの」と、「遠くて、近いもの」がありますが、意外なことに「遠くて近い」存在が、我々アラフィフ、アラフォー世代には若い世代だったようです。
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