女性の運転士で長年勤務されている方は、一般的に「運転士としての運転」が上手な人が多いです。
「運転士としての運転」とは、俗に云う「レーサーとしての運転」ではなく、職業運転士の安全運行のプロを云います。
女性は、一般的に男性に比べて運転の適性が低いと云います。
これは、レーサーの様な運動神経を必要とする運転のことで、どうしてもその様な世界では、見劣りすることは事実であると感じます。
その事から、はじめからトラックやバスなどの運転を仕事にしようとする女性は、数の上でも極少数であると思います。
トラガールや女性バス運転士に対して、世間では持ち上げる風潮はありますが、実際のところは女性の中の2~3%位しか職に就いていないのが実情です。
トラックドライバーの女性の割合は、2.4%で、バス運転士の女性の割合は、1.8%です。
アルバイトで、一時的に軽自動車や普通車で仕事をする女性はいても、給与が良いはずの中型車や大型車になると、敬遠される傾向にあります。
やはり、原因として「ドライバー職は男の仕事」と云う社会通念と、女性の側の「足手まとい」になりたくないと云う心情が推察されます。
では、本当に女性ドライバーや女性バス運転士は、足手まといなのでしょうか?
長く勤務している女性運転士は、事故率や車体感覚なども男性にも負けない高度なスキルを「過補償」により、獲得している方が多くいます。
女性は未経験入社当初は、自分の意識の中に周囲の男性よりも劣っていると云う謙虚さがある方が多いです。
そのため、研修で習った基本動作や指差確認を、周囲から何を言われても1年ぐらい忠実に行い体に染み込ませます。
男性運転士は、研修が終わるとその解放感から、亜流に走りがちです。
男性の事故の原因は、ほぼ亜流の運転からくる決められた基本動作や指差確認を怠ったことが多いです。
実際に事故が起こっても、「よくあること」と、自己反省に乏しい面が散見します。
女性の場合は、周囲より見劣りすると云う自己意識から、基本動作や指差確認を完璧に身に付ける努力を、過補償として男性よりするため、遅れは出ても事故は圧倒的に少ない傾向にあります。
プロのドライバーとしての運転が上手とは、女性運転士の様なものを云います。
いくら、遅れを詰めるのが上手くても、事故や違反が多い場合は、プロドライバーとしては評価の対象に上がりません。
そのため、女性運転士は一般的な適性が低いと云う意見に惑わされずに、振るって挑戦していただきたいと感じます。
世の中は、基本的に男性社会です。そのため、女性がその中で男性と同じようにいきるならば、「過補償」を起こす努力が一般的に必要になります。
そういった観点からも、女性は一般的に男性の職場とされる場所の方が、結果として伸び伸びと実力を蓄えることが出来ると感じます。
女性に適性があり、女性の多い職場で、お局様に悩まされながら、頭や顔から臭い変な汁を出しながら仕事をするより、結果的に実力は伸びる様に思うのは私だけでしょうか?
楽を求めると、必ず落とし穴があるのだと思い、私自身も注意したいと思います。
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