Mr.Busーstop(バス運転士の日記)

大手バス会社勤務の路線バス運転士です。バス運転士の日常をお届けしたいと思います。

遅延証明書は、請求されれば発行します。

2024-08-04 23:25:37 | 日記
バスが定刻通りに運行しない場合、しばしば乗客から遅延証明書の発行を請求される場合があります。

とはいえ、その請求数はそれほど多くなく、あっても1年に1回あるか無いかの程度です。

何故でしょうか?電車の場合は、遅れが発生した場合には、遅延証明書を発行してもらう方は、少なく無くないと思います。

それは、バスの場合はその運行を道路状況に依存することが多いため、電車よりも定時制確保が容易でないためです。

その為、多くの一般の会社では遅刻を取り消す証明書として電車の遅延証明書は認めますが、バスの遅延証明書は認め無いというところが多いと思います。

でも、何故かバスの遅延証明書を請求する乗客はいます。

バス会社は、乗客のごく個人的な理由であっても、実際に定刻を遅れた運行に対しては、遅延証明書を発行いたします。

但し、是非とも留意頂きたいこととして、バス会社は到着時刻を守るなどの安定運行に対しては配慮します。

しかし、最も重視していることは事故無く運行する安全運行であると云うことです。

安全運行のためならば、遅延も正当な理由となります。

例えば、お祭りなどで児童の通行が多い場合など、その周辺を徐行運転する場合もあります。

そんな場合は、必然的に遅延が発生しますが、それは安全運行が理由となり許されます。

その為、バス運転士は、事故無く運転する安全運行のプロドライバーであると云うことをご理解ください。
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バス運転士と一般ドライバーの違い。

2024-08-04 22:16:46 | 日記
仕事にプライドを持つためには、会社側が指定する基本動作は最低限身に付ける努力は必要です。

バス運転士の場合は、研修期間にその基本動作について厳しく指導されますが、独車した後は運転士の裁量に依るところが大きいです。

もちろん、会社側も定期的なチェックはドラレコや指導員同車、覆面指導員乗車などで行っています。

しかし昨今の人材不足から、定期的なチェックにより指摘された箇所に対して、反省文を書けば切り抜けられるという反省心の乏しい運転士側の姿勢が問題になっています。

バス運転士は、プロドライバーと云われますが、それはレーサーの様な高度の運転技術を有するという意味ではなく、事故を起こさない運転技術を有するプロと云う意味です。

その為、一般ドライバーが起こしがちな、漫然とした運転による事故やヒヤリハットのクレームには、会社側は厳しく対処します。

事故を起こさない高度な運転技術の多くは、一般ドライバーが陥りがちな漫然運転や先急ぎ運転、だろう運転などから自分を律する高度な心の技術と云っても過言ではございません。

実際の事故が発生した場合、一般ドライバーに比べ真っ先に悪質性を疑われるのにも納得がいくと思います。

バス運転士の仕事にプライドを持って行うためには、先ず会社側の指摘事項や決められた基本動作を体に叩き込む努力は大切です。

そうでないと、一般ドライバーと変わらないアルバイトドライバーと社会的に云われても返答のしようがありません。

入社から3年で、基本動作は完全に身に付けられるように努力することは大切です。

そうすれば、自然と仕事に対するプライドも身に付いてきます。
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