■楠クリーン村はただの農業体験所、自給自足の村ではない
この文章はこれから楠クリーン村でインターンをする人、またインターンを終えた人へのメッセージです。
夏休みになり、また全国放送でも取り上げられ、学生や社会人インターンが続々と楠クリーン村にやってきています。
ここ楠クリーン村は農を軸とした食料とエネルギーの自給自足の村ですが、ただの農業体験や自給体験をする場所ではありません。
何となく生きている自分に気づき、「自分とはなにか?自分は何がしたいのか?自分は何ができるのか?」を見つめ、自分のミッションを見つけ、皆と協力し、地域や社会、働き方を変えていくそのスタート地点であり、それを学ぶ場でもあるのです。
ここに来たインターン生に必ず言っていることは、「仕事選び=職種選び」ではない、ということです。
まずは自分はどういう人間で、どんな問題意識や興味があり、どうやって生きていきたいのか?
その生き方を実現するために仕事があります。
その仕事が何かの職種に当てはまるだけです。
大学生も社会人も、まず職種選びから始めて挫折する。
自分の個性は?好きなことは?向き不向きは?
その仕事を遂行する「自分」を置き去りにして、まず形から入ってしまうからです。
■まず自分を知る
インターンに来たら、まず先述の問いかけをします。
あとは農業をしに来た人なら、ひたすら汗を流し、種をまき、土や泥、草にまみれる。
自然エネルギーの実験に来たのなら、限られた時間の中で出来うることを必死になって考え実行する。
一生懸命にならないと何もわからない。
「出来る、出来ない」「意味がある、無い」なんて考えない。
そして作業や生活しながら思ったこと、自分の心の奥底から沸いてきた疑問を、楠クリーン村の住人や同じ境遇のインターンにぶつけ、議論する。
夕日を見てきれいだと思ったら、「きれいだなぁ」と言う。
思ったことを言い、思った通りに動く。
そしたら段々と、都会で垢にまみれて、わからなくなっていた本当の自分の気持ちや、良いところ、悪いところ、我慢していたけどやりたかった事などが見えてくるはずです。
自分のこともちょっとはわかってきます。
僕たちもせっかく来たインターンが「ただの良い体験」に満足して帰らないように、会議の場を設け、インターン期間を振り返り、厳しい評価をお互いにします。
それが僕らにとっても緊張感になり、成長につながります。
今回のインターン受け入れも、笑いあり、涙ありで本当に楽しかったし、勉強になりました。
この仕事をしてきてよかったと心から思いました。インターン生のみんな、ありがとう!
■個性と好きなことを見つけ、次にステップ
ここで自分がどういう人間か少しはわかって、自分の好きなこと、やってみたいことを見つけたら、次は、テーマをもって専門的な仕事に挑戦します。
もちろんやったことがない仕事にも挑戦するでしょう。
楠クリーン村で農業をしている僕の大学の専攻は中国語だったし、牛の飼育責任者は経営学部の専攻です。
だから大学の専攻や経歴は関係ありません。
やりたいことをやる。
それだけです。
■仕事とは事を成すためにあり
その仕事で食べていけて、自分が満足できて、人も幸せにできることができる。
ここで学ぶ「社会起業」という仕事を通して、この3つが実現できます。
仕事の事業規模、従業員数、知名度などというのは、表面的なことです。
3.11の震災後、僕らの生活の脆さが露呈し、行政や政府の欺瞞、落ち目っぷりがはっきりしました。
「生活(生きること)」という根本的な部分が揺らいでいる今、今までのように行政や他人に地域づくりを丸投げし、表面的なことを追い求め、仕事以外の時間を暇つぶしにしていては、いつまでたっても私たち日本人は、自分たちの生活や地域を自分たちで守り、作り上げることはできません。
「自分たちは仕事を通して、社会や地域に関わるんだ!変えていくんだ!そのために、自分に何かできることがある。それが自分の仕事だ」-ここにいるスタッフや全国、全世界の仲間、ここに来たインターン一人ひとりがそう自覚して、行動を起こした時、日本人の社会との関わり方が変わり始めるはずです。
それをぜひ、ここで学んでもらいたいと思います。いつでも歓迎します。一緒にワクワクしましょう!
この文章はこれから楠クリーン村でインターンをする人、またインターンを終えた人へのメッセージです。
夏休みになり、また全国放送でも取り上げられ、学生や社会人インターンが続々と楠クリーン村にやってきています。
ここ楠クリーン村は農を軸とした食料とエネルギーの自給自足の村ですが、ただの農業体験や自給体験をする場所ではありません。
何となく生きている自分に気づき、「自分とはなにか?自分は何がしたいのか?自分は何ができるのか?」を見つめ、自分のミッションを見つけ、皆と協力し、地域や社会、働き方を変えていくそのスタート地点であり、それを学ぶ場でもあるのです。
ここに来たインターン生に必ず言っていることは、「仕事選び=職種選び」ではない、ということです。
まずは自分はどういう人間で、どんな問題意識や興味があり、どうやって生きていきたいのか?
その生き方を実現するために仕事があります。
その仕事が何かの職種に当てはまるだけです。
大学生も社会人も、まず職種選びから始めて挫折する。
自分の個性は?好きなことは?向き不向きは?
その仕事を遂行する「自分」を置き去りにして、まず形から入ってしまうからです。
■まず自分を知る
インターンに来たら、まず先述の問いかけをします。
あとは農業をしに来た人なら、ひたすら汗を流し、種をまき、土や泥、草にまみれる。
自然エネルギーの実験に来たのなら、限られた時間の中で出来うることを必死になって考え実行する。
一生懸命にならないと何もわからない。
「出来る、出来ない」「意味がある、無い」なんて考えない。
そして作業や生活しながら思ったこと、自分の心の奥底から沸いてきた疑問を、楠クリーン村の住人や同じ境遇のインターンにぶつけ、議論する。
夕日を見てきれいだと思ったら、「きれいだなぁ」と言う。
思ったことを言い、思った通りに動く。
そしたら段々と、都会で垢にまみれて、わからなくなっていた本当の自分の気持ちや、良いところ、悪いところ、我慢していたけどやりたかった事などが見えてくるはずです。
自分のこともちょっとはわかってきます。
僕たちもせっかく来たインターンが「ただの良い体験」に満足して帰らないように、会議の場を設け、インターン期間を振り返り、厳しい評価をお互いにします。
それが僕らにとっても緊張感になり、成長につながります。
今回のインターン受け入れも、笑いあり、涙ありで本当に楽しかったし、勉強になりました。
この仕事をしてきてよかったと心から思いました。インターン生のみんな、ありがとう!
■個性と好きなことを見つけ、次にステップ
ここで自分がどういう人間か少しはわかって、自分の好きなこと、やってみたいことを見つけたら、次は、テーマをもって専門的な仕事に挑戦します。
もちろんやったことがない仕事にも挑戦するでしょう。
楠クリーン村で農業をしている僕の大学の専攻は中国語だったし、牛の飼育責任者は経営学部の専攻です。
だから大学の専攻や経歴は関係ありません。
やりたいことをやる。
それだけです。
■仕事とは事を成すためにあり
その仕事で食べていけて、自分が満足できて、人も幸せにできることができる。
ここで学ぶ「社会起業」という仕事を通して、この3つが実現できます。
仕事の事業規模、従業員数、知名度などというのは、表面的なことです。
3.11の震災後、僕らの生活の脆さが露呈し、行政や政府の欺瞞、落ち目っぷりがはっきりしました。
「生活(生きること)」という根本的な部分が揺らいでいる今、今までのように行政や他人に地域づくりを丸投げし、表面的なことを追い求め、仕事以外の時間を暇つぶしにしていては、いつまでたっても私たち日本人は、自分たちの生活や地域を自分たちで守り、作り上げることはできません。
「自分たちは仕事を通して、社会や地域に関わるんだ!変えていくんだ!そのために、自分に何かできることがある。それが自分の仕事だ」-ここにいるスタッフや全国、全世界の仲間、ここに来たインターン一人ひとりがそう自覚して、行動を起こした時、日本人の社会との関わり方が変わり始めるはずです。
それをぜひ、ここで学んでもらいたいと思います。いつでも歓迎します。一緒にワクワクしましょう!