楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

周防大島町の朝市での取り組み

2009年01月20日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 現在、大島青年の家では、近所の朝市で出される野菜を使っています。たくさんの野菜が手に入るので、旬で時期の野菜を青年の家で提供しています。

 この朝市に通うようになったきっかけは、朝市からももったいない野菜がでているということを知ったことからでした。大島青年の家の近所の朝市は、週に1回だけ開かれています。なので、その時に売れなかったものは、せっかく出されたものでも農家さんが持ち帰られることになっていました。では、大島青年の家で使うので、購入できるまで購入しますよ!と、話を進めました。最初は、本当にそんなに野菜を買って、使い切ることが出来るのかね。それなら、無理して買ってもらわなくてもよいのだが。とのご意見もいただいたりしていたのですが、気が付けばもう丸2年間、私たちはこの野菜を買い続けていました。
 
 購入を続けて、数ヶ月すると、信頼をしていただいたのか。すっかり仲良くなることが出来ました。私が、車で買出しに出かけると「齊藤さん、齊藤さん」と、いろいろ話しかけてくださり、私も皆さんの名前をどんどん覚えていきました。朝市の皆さんとの会話も徐々に弾むようになり、美味しい野菜の食べ方や、大島の昔の話なども聞くようになってきました。また、青年の家でたくさんの生ごみが出てしまって、廃棄に困っている、という話をしたところ、では、是非、自分の畑で撒いて有効活用しようと思うからもらうよ、引き取ってくださいました。私のちょっとした一言が、新たな取り組みにつながり、また農家さんと青年の家で、新たな循環の可能性が見えてきたのです。

 そして、このようなときを皆さんと共有していく中で、地域の学校が廃校になり、今では使う人もいないため素敵な木造の校舎なのですが、取り壊されそうだという話を聞きました。思い出もたくさんある校舎で、是非何とか残したいものだが、自分達では何も出来ない。でも若い青年の家のメンバーなら何か出来ないのか、というお話でした。(この木造校舎の有効活用については本誌7ページ目に記載しています)。野菜を購入し、地域に溶け込んでいったことで地域の問題などが、入ってくるようになってきました。その地域の情報が入ってきて、問題点も見えてきたことで、現場での問題解決という、まさに田舎に住む私たちがこれから推進していきたい部分が、大島でも見えてきたのかなと感じています。

 朝市に野菜を出されている地元の方々の笑顔と、「ありがとう」という言葉が、毎回、私もがんばろうという励みなります。このような取り組みの輪を各地に広げていければと考えています。