楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

萩市古民家 再生技術を次世代に!

2009年01月14日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
■もったいないステーション
 もったいない野菜の収集、加工の拠点である、もったいないステーションを作るべく、今月は、片づけを必死に行いました。それまで、不用品などがためてあった場所を、きれいにしていく作業でしたので、大変な作業となりました。また機材も入らないような狭い場所なので、人海戦術の作業です。しかし、そこは耕作隊の一番強いところで、たくさんの方にご協力いただき、作業を進めました。ためてあった、不用品などが次々と運び出され、あっという間に、地面や壁が見えるまでに見事に片付きました。片付いた後は、不要な扉を壊し、屋根や壁の壊れたところを修復します。これも、人数がいればあっという間です。その後は、ものを置けるようにと、廃材を使って棚を作りました。その日は、暗くなってしまったので、完成まで作業をすることは出来なかったのですが、あと、もう少しでもったいないステーションもできあがりです!

↑一歩完成に近づいたもったいないステーション

■そして、集会所が出来ました!
萩の古民家についに、集会所が完成しました!そこは、以前、納屋だった場所なのですが、この再生事業を始めたころには、納屋の傷みが特に激しく、床は腐っており、梁はシロアリに食われ、なんと極めつけに、家の中に木が生えている。という有様で、これは、一旦壊してしまって、また何か新たに作ろうと考えていました。しかし、私たちがその納屋を集会所に変えようとしたきっかけは、その萩の古民家の持ち主のおじいさんからの言葉でした。「あの納屋は、とても立派なものだ。土台も一番しっかりしているはずだから、使えるなら使ってみたらどうかね」と、言われたのです。確かにそう言われて見てみれば、屋根の方は、雨漏りがしていますが、土台は丈夫。床も床板を抜いて見れば、塚の部分は、まだ健在です。
腐った部分を取り壊し、新しいものに代えていく作業は根気がいる作業でした。部屋もそれほど広くなく、取り壊す作業では物が飛び散ってしまうので、大人数では作業が出来ません。なので、数人が少しずつ作業を進めてきました。天井板をすべてはがし終わったときに出てきたかやぶきは、日本の伝統を感じさせる立派なものでした。
しかし、この納屋の復活で一番厄介だったのが、この梁が腐っていたのを張り替える作業でした。他のものは、大丈夫だったのですが、1本だけ、雨が入り込んでおり、腐ってしまっているものがありました。これは、非常に重たくて、降ろすのも大変だし、新しい木をあげるのも大変。ですが、そこは、知恵を使っての作業です。何とか、設置することが出来ました。すこし大げさな言い方かもしれませんが、萩の古民家に来られた方には、是非見ていただきたい傑作です。
そして、部屋がひと段落してからは、中の掃除を行い、学生さんらが、机やパソコンなどのディスプレイをしてくれました。3部屋あるのですが、その内の一つには、中央に囲炉裏が設置してあります。床を抜いて作業しているときに、ふと中央がくぼんでいるのを見て、ここに囲炉裏を作ればよいではないか!という、半ば思いつきで動いてしまったのですが、素敵な囲炉裏が出来上がっています。ここで火を囲んでたくさんの人とお話が出来たら素敵だなと考えています。他の部屋にも机やパソコンが設置され、つい数ヶ月前まで、木が生えてしまっているような廃屋だったとは思えないほど、立派なものが出来上がっています。
この新しい集会所から、古民家の再生について発信をしていきたいと考えています。
さらには、これら再生の技術を次代を担う小中学生たちに伝えていきたいです。

↑遂に事務所が完成!

■ヤギ
耕作隊の農家会員さんからご紹介いただき、萩の農家さんからいただけることになりました。このヤギは、足が生まれつき悪いのですが、えさも、もりもり食べてとても元気な子です。まだ、ヤギ小屋の作成など飼う体制を整えている最中ですので、実際に飼い始めるのは、年が明けてからになりますが、実際に会いにいくと、とにかく「かわいい」の一言です。そして、餌ももちろん食べていましたが、それでは足りないのか、小屋の木の皮までばりばりと音を立てて食べているとても食いしん坊な子です。草が生えすぎて困ってしまった畑に、このヤギを放てば、めいいっぱい草を食べてくれるに違いないととても頼もしく思っています。

↑とにかくかわいい山羊♪