ゆっくりのすすめ

発達障害で処理速度めっちゃ遅いことで悩んできました。加速する社会ですがこれからはゆっくりやっていきたいな~。

「今ここに生きる力」を読み返して②

2021-02-24 10:01:16 | 発達障害
自分の置かれた状況に抵抗すると、痛みが生み出され、不満が長引く。

この本の中盤に火傷を負ったときに対処していった話が例として書いてあるのですが、これが印象的でなるほど!と思いましたので紹介します。

恋人同士の二人がバイクで出かけ、途中バイクから降りる時に熱くなったマフラーに足をつけてしまい大やけどをしてしまいました。近くのスタンドで氷をもらって家に帰るまでの道のり痛みで気が狂いそうな恋人に話しかけます。「心の目で痛みを見てごらん、やけどの痛みに色があるとしたらどんな色だろう。」「痛みを癒す水があるとしたらどれくらい必要だろう」そして「それは10でのランクをつけるとしたらいくつになるだろう」と。最初は痛みが激しかったため「真っ赤」、「プールいっぱいの水」、「23」などと答えます。しかし何度もその質問を繰り返すうちだんだん色はさめていき、水の量も少なくなって、痛みのランクも下がっていきました。

痛みに抵抗せず、積極的に感じていった結果、痛みは必要なくなったのでその役割を終えたというのです。

これは私も試してみたのですが、生理痛がひどいことがよくありました。あるときはのたうち回るほどです。その不安な時に積極的に痛みを感じたところ、痛みが弱くなっていきました。まったくなくなることはなかったのですが、かなり楽になりました。痛みに抵抗しなかったので役割を終えて離れていったのかもしれません。

怒りや好ましくない感情もないことにしないで感じてあげると手放すことができるのかもしれません。

「今ここに生きる力」を読み返して①

2021-02-24 09:24:22 | 発達障害の対策
エリエール&シーヤ・カーンの著書を20年ぶりに読み返しました。

未来でも過去でもなく、今にフォーカスすることの大切さを説いています。ありのままの現状を受け入れる大切さ、自分や他人を裁かず、常に自分がどうすればいいか気づきによって創造していく人生を生きる。

例えば、人間は風景をこと細かに見つめているときに、考え判断が浮かぶ余地がありません。この部屋は壁が白く、窓があって午前中は東から光が入ってとか、子供のの書いた絵とかが貼ってあるのを見ている。そこに判断を入れなければ今現実におこっていることフォーカスできます。その風景を見て、今度はここにこんな家具を入れたらいいかな、とか、子供の絵を額に入れてあげようとか、気づきにより創造していく人生になります。そのように、人間関係も感情にもありのまま受け入れて判断しないこと。特に否定的な感情とか望ましくない状況に対しては抵抗してしまう事が多いですよね。反発すると後を引くのだそうです。逆に幸せは受け入れやすいので感じたら過ぎ去っていく、確かにそうですね。

天気が悪いと不機嫌になったりしますよね。天気は変えようがありませんので、天気に判断を入れず天気が雨ならそれをそのまま受け止めて、じゃあ今日は歩いて駅まで行こうということになります。

自分にとって好ましくない状況に判断を入れず、受け入れて、じゃあどうしようかと気づきからの選択をし創造していく、これが今を生きるということだそうです。なるほど。

なかなか難しいですが、ひとつ、ADHDの人は空を見るといいという話があります。これも今にフォーカスするからなのかなと思って。先週ちょっと頭がいっぱいいっぱいの時があったのですが、風景をことこまかにみることに集中したら考えが止まり少し落ち着きました。