ときどき晴れ

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黒部源流 奥の廊下&上の廊下  2日目 寒くて寒くて挫けた。

2007年08月17日 | バリエーション&アルパイン&登山
なんちゃって登山隊の今年の夏の山行は、「黒部川の遡行の逆バージョン」です。

●8月17日 07:30出発。

朝起きると、薬師沢小屋に泊まった2パーティがもう沢を下って行った。
我々も急いで幕営の撤収をして出発。

少し歩くとA沢の出会いだった。
さらに進むと、鎖や梯子で整備されている高天原峠への登山道に少しだけ合流した。
でも、B沢手前で登山道が右に大きく曲がった、その先には・・・・・。
朝一番のゴルジュ(切り立った岩壁にはさまれた峡谷)。
え?朝から泳ぐの??
まだ、気温が低くて寒いのですけど。
水に入らずになんとかゴルジュを抜けられないか。
どう見ても無理そう。
それに、一般登山者視線が・・・・。
俺に朝から水に飛び込め!
それ、豪快に泳ぐとこ見せてみろと!
と言ってくる。
ここは、期待を裏切る訳にも行かず、しかたがない飛び込み事にしました。
でも今日は、
ヘルメット脱いでから飛び込みましたから。
目標は、25M程下った対岸。
少し距離があるので、ロープだけ付けて空荷で泳ぎました。
対岸に泳ぎ着くと、荒畑がリュックを川に投げ込み、俺がロープ引き寄せます。
リュックて結構ぷかぷか浮くので引き寄せるのはラクチンです。



■ゴルジュを過ぎた先。この位の川巾の渡渉でも流れがきつくて大変です。

◎泳いで渡渉する方法バリエーション

①一人がロープだけつけて空荷で泳いで行き、荷持を引き寄せる。
 この方法が一番安全ですね。
②リュックを4~5m程度だしたロープに付けて、ロープを引っ張りながら泳ぐ。
 リュックは意外に浮くので、実は余り流れの影響を受けません。
 ①より時間短縮になります。 
③リュックを浮き輪替わりに、抱きかかえてバタ足で泳ぐ。
 流れが緩やかな時に有効ですね。
 飛び込み位置は、流される距離を計算して飛び込んで下さい。
④リュックを背負ったまま、横泳ぎする。
 死ぬ気で行って下さい。



■結構崩壊している場所を通過するので、落石の恐怖におびえてしまった。

途中で余りに寒くて、日向ぼっこがてら釣りを30分位したのですが・・・。
今日も全然つれません。
えさに食いつく気配すら全くありません。
すれた女とすれた岩魚には、手がつけられません。



■有名な立石奇岩。10:09通過



■金作谷手前。左側の岩沿いを腰まで水に入りヘツる。 10:55



■腰までの渡渉。

この上の渡渉で、カメラが水没してしまい写真は終了。

◎今回の防水対策と問題点

①ジプロック(今回はリードを使用)
荷持つを入れて中の空気を完全に抜くと有効。
今回、カメラは2重にジプロックに入れていたのだが、空気を完全に抜かなかった為、水圧が掛ると中の空気圧が上がり、チャックが開いてしまったようです。
洋服など、かなり空気を抜いてパックした物は、大丈夫でした。
※安物のパックは絶対にやめた方がいいです。
②ごみ袋
荷持つの出し入れで、簡単に穴が開いてしまい×。
少しでも傷がついたら新しい物に交換した方がいいです。
それか、ごみ袋より厚手の袋をハンズとかで調達できたらいいかも。
③圧縮袋
100円ショップの圧縮袋を使用したが、これはほぼ完璧。
寝袋を入れていったのですが、容積は小さくなるしお勧めです。
通常の登山でも有効だと思います。

金作谷の出会いまでまだ1時間位の場所なのに、この日は、寒さに負けて14時に遡行中止です。
寒いとは聞いてはいたものの、ここまで寒いとは・・・・。
もう、寒くて寒くて死にそうです。

ツエルトを張って、着替えると寒さが治まったので懲りずにまた2人で竿を出してみたのですが、やはり岩魚の気配なし。
これから黒部源流を目指す皆さん、このブログを読んだら無駄な物は持つのは辞めましょう。
そして、荒畑のように岩魚を当てにして
食料を減らすような
馬鹿なことはしないようにしましょう。(←岩魚を食料の足しにする気だったくせに、釣りの仕掛け家に忘れてきてるし。)