ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

元モスクワ、現在シドニ-赴任の元商社マンによるボリショイ劇場やシドニ-オペラハウスなどのバレエ、オペラ観劇記です

モーツワルトとサリエリ-オペラー

2005年12月28日 | Weblog
12月24日のマチネは「モーツワルトとサリエリ」という一幕のオペラとChopinianaのバレーでした。 モーツワルトとサリエリはプーシキンの原作にコルサコフが作曲した物でボリショイでは1901年の初演から今回の上演まで194回、1999年の演出版で32回と長い歴史のある作品です。舞台にはMozart役のMarat GaliakhmetovとSalieri役のVyachaslav Pochaps . . . 本文を読む

ムツェンスク郡のマクベス夫人-オペラ-

2005年12月28日 | Weblog
ムツェンスク郡のマクベス夫人はショスタコービィッチが20代半ばで作曲した渾身の作で20世紀オペラの屈指の名作との評価もある作品。1935年のボリショイの初演から12月24日の上演まで27回、2004年の最新の演出での上演が9回と最新の演出後の上演が増えているようです。ソ連時代はその内容が余りに過激な為に上演が禁止された時代が長かったようです。 このオペラは10月28日と12月24日の2回見ましたが . . . 本文を読む

イオランテ-オペラ-

2005年12月26日 | Weblog
チャイコフスキーの作曲(原作はオランダ人の作家Hertz)によるオペラ イオランテを12月25日のマチネで見ましたが2時間弱でオペラとしては短い物です。1893年にボリショイでの初演から655回目でした。今回の演出は1997年版でこの版になってから122回目と最近は年に平均15回上演されているということはボリショイでの人気演目の一つだと思います。 舞台装置はいたって簡素で張りぼてのお城の塔と城壁 . . . 本文を読む

ボルト-バレエー

2005年12月26日 | Weblog
岩田さんが後半は出ずっぱりとなり話の中心を演じるボルトを見ました。このバレエは1937年のソ連時代に初演されたようですが直ぐ上演禁止となり今年2月25日に新たな演出で初演されたものです。 カーテンコールの動画 (1及び2)ご覧になると判る様に岩田さんは花束を貰い舞台ほぼ中央で挨拶されています。  ボルトという題名はこのバレエの中で工場の動きを止める為に岩田さん演じるIvanshaが工 . . . 本文を読む

クリスマスツリー at ボリショイ劇場

2005年12月24日 | Weblog
日本は今日は祭日 明日はクリスマスイブで皆さん 楽しみだと思いますが当地MOSCOWのクリスマスはロシア正教のクリスマスの1月7日です。キリストの生誕の日が2週間もずれているのはロシア正教が使っているロシアの古い暦は現在の暦と2週間ずれがある為です。さて先日ボリショイの新Stageで岩田さん大活躍のバレエ BOLTを見ました。その帰りに現在改装中のボリショイ劇場の前に飾ってあるクリスマスツリーとそ . . . 本文を読む

戦争と平和-映画-ロシア版

2005年12月17日 | Weblog
ロシア版は後半のナポレオン軍との戦争シーンがものすごいエキストラや馬を動員して如何にもソ連時代に作った映画でその面でも見ごたえがありますが何せ急遽手に入れたDVDはロシア語だけなので細かいニュアンスが判らないのが残念です。正確にはナポレオン軍の会話やロシアの貴族の一部の会話はフランス語のままでこのDVDには字幕もありません。ロシアで実際に上映された時は如何したのでしょうかね。  主役の . . . 本文を読む

戦争と平和-映画ー

2005年12月17日 | Weblog
戦争と平和のオペラを見て改めて世界的に有名なこのロシアの物語のことをよく判っていないことを再認識したので慌ててオードリーヘップバーンが主演の1956年製作の映画及び1965年製作のロシア映画のDVD(残念ながらどちらもロシア語のみのDVDですが)を手に入れて改めて筋を再認識中しました。ロシア映画の方は全部で407分と小説同様大作でした。未だオペラの印象が残っている状況なのでそれぞれの映画とオペラの . . . 本文を読む

バヤデルカ-3-

2005年12月14日 | Weblog
ニキアが死んだ後 ソレルは夢の中でニキアと再会する。 この影の王国の精霊達のゆっくりとした踊り(アラベスク・パンシェと専門的には言うそうですが)は青白いライトの効果と相俟って大変幻想的で最高でした。 舞台の奥からゆっくり一列に並んでスロープを降りてくるのです。その後8人x4列の踊りです。 この精霊達のカーテンコールの風景の動画でその雰囲気がお感じ頂けると思います。 写真はニキヤ(Nadez . . . 本文を読む

バヤデルカ-2-岩田さん-

2005年12月14日 | Weblog
このバレエでは岩田さんがGolden Idol(金の小神)を演じ得意のジャンプで空中で仏のポーズをとったりされました。 筋の方ですがガムザッテイが夫となるソロルとニキアが今まで愛し合っていたことを知り 又一度はニキヤが嫉妬に狂ってガムザッテイを殺そうとしたことから逆に手下を使って毒蛇を使ってあろうことが自分たちの婚約披露宴で祝いの踊りを踊るニキヤを殺してしまいます。 ソロルがその美貌に一目惚れ . . . 本文を読む

ラ・バヤデール(バヤデルカ)-バレエ

2005年12月14日 | Weblog
11月3日にボリショイで見たインドを舞台としたバレエです。1904年にボリショイで初演され今回で277回目の上演、今回の演出は1991年版でこの番で102回目の上演でした。作曲レオン・ミンスク、台本 セルゲイ・クデコフ、マリウス・プティパで初演はマリンスキー劇場1877年というロシア製のバレーです。 バヤデールというのは寺院での巫女で舞姫のことをで悲劇のヒロインはこのバヤデールのニキヤです。この . . . 本文を読む

金鶏-3-

2005年12月14日 | Weblog
黄金の雄鶏とそのまま和訳しておりましたが通常 「金鶏」と呼んでいるとの御指摘を受けましたので早速修正しました。失礼しました。さっそく金鶏で検索するとCDの解説がありこれに大変詳しいあらすじがありました。 これを読んでやっと何故女王にたぶらかされたのか判りました。女王は囚われの身だった、2人の王子は彼女を取り合って相打ちで死んだとの説明を王様が信じたということのようです。確かに天幕に向かって砲撃し . . . 本文を読む

Romeo and Juliet-ボリショイ at マリンスキー

2005年12月13日 | Weblog
今年で13回目になるようですが夏のサンクトのマリンスキー劇場では最近毎年Intgernational Festival-Stars of the White Nightsと称して世界中の一流所を集めてバレーやコンサートを行っています。今年は5月27日から7月17日でした。偶々7月6日にサンクトに出張した際にボリショイのRomeo and Julietのバレーの公演を見ることが出来ました。 カーテ . . . 本文を読む

金鶏-2-

2005年12月12日 | Weblog
金鶏の今月の上演(12月11日及び17日)のポスターです。ボリショイ劇場の外の壁に貼ってあった物です。今日の王様Dodon役はVladimir Matorin(Bass), Shemakhan女王役はLarisa Rudakova(Soprano) 将軍Polkan役はValeriy Gilmanov (Bass)といった配役でした。金曜の戦争と平和の配役と同じ役者で気が付いたのは将軍役のGilm . . . 本文を読む

金鶏-オペラー

2005年12月12日 | Weblog
1835年のプーシキンの作品を元に1905年頃にコルサコフが作曲したオペラ The Golden Cockerel (金鶏)を今日(12月11日)のMatineeで見ました。勿論戦争と平和と同様ロシア語での上演。1909年にボリショイで初演され今回で228回目、今回上演の演出は1988年版でこの版の154回目と平均すると最近は年9回ほど上演されている題目です。パンフレットがカラフルな様におと . . . 本文を読む

コーヒーカンタータ

2005年12月11日 | Weblog
動画をこのブログにリンクさせる方法が見付かったのでボリショイの出し物では勿論ありませんがモスクワNO1の和食レストランのSEIJIで今年コーヒーカンタータの出し物があった際の動画をUPします。 誠司は日本人の誠司さんがマスターのレストランでOWNERは和食好きのロシアの大金持ちにて自分が美味しい和食を食べたいからと内装もかなり凝ったつくりで毎週築地から新鮮な魚が空輸されますのでその刺身や寿司は絶 . . . 本文を読む