ムツェンスク郡のマクベス夫人はショスタコービィッチが20代半ばで作曲した渾身の作で20世紀オペラの屈指の名作との評価もある作品。1935年のボリショイの初演から12月24日の上演まで27回、2004年の最新の演出での上演が9回と最新の演出後の上演が増えているようです。ソ連時代はその内容が余りに過激な為に上演が禁止された時代が長かったようです。 このオペラは10月28日と12月24日の2回見ましたがどちらも主演のマクベス夫人はTatiana Smirnovaが演じておりこの役が当り役の女優だと思われます。円熟味のある女優です。只ロシアの映画ではこの主人公は若い美貌の女優だったようですが。
欧米でのクリスマスイブとなる日の上演作品としては一寸過激な作品で話の筋は裕福な商人の家に嫁いできた主人公マクベス夫人(Ekaterina)が夫が不在がちな中 使用人のセルゲイと恋仲になり それに気がついた舅をマクベス夫人が薬殺し更に夫をセルゲイが撲殺するという話です。舞台上にベットが置かれ可也刺激的なシーンも展開されます。
更にはマクベス夫人とセルゲイが結婚式を挙げようとするところで悪事が露見し逮捕され2人はシベリア送りに。
セルゲイが他の女囚と深い仲になったのに狂乱したマクベス夫人は最後はその女囚(Oksana Lomova)を川に突き落とし自分も身投げするという悲劇で幕となります。
カーテンコールではセルゲイが女囚と抱き合い最後にマクベス夫人が登場します。