日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2016完結編 - 平滝沼の夕景

2016-04-30 18:28:25 | 東北
前言撤回です。平滝沼で夕景を眺めていくことにしました。
平滝沼というのは先ほどの公園のことではなく、広域農道を挟んで公園の反対側にある、湖といってもよいほどかなり大きい沼です。ツーリングマップルRを見て、公園の反対側に沼があるのは承知していました。しかし、沿道の案内板には平滝沼の文字しかなかったため、あの公園を含めて平滝沼だと思い込んでいたわけです。しかしカーナビ上は亀ヶ丘公園との表記があります。公園と沼は別物と考えた方がよいのかもしれません。
沼のほとりからの眺めも桜越しの眺めに負けず劣らず秀逸です。手前は湿地帯になっていて、その向こうに大きな沼が広がり、対岸は荒涼とした平野になっていて、正面には主役の岩木山が鎮座します。田圃が広がり、その向こうに岩木山が鎮座するというのが、自分の知る典型的な津軽平野の眺めです。しかし、湿地と沼と寂寥たる平野の向こうに鎮座する岩木山には、全く違う趣があります。今まで知らなかった津軽の一面を発見したような思いです。
改めて眺めると、三つに分かれた頂のうち中央だけが頭一つ高く、そこから長い裾野が左右に下りていき、佇まいの美しさという点では弘前市街からの眺めよりも上のような気がしてきました。そのように思うのは、山の形もさることながら、遮るものが全くないからでもあるのでしょう。山頂が淡い夕日に染まり、日が沈むにつれて色褪せていく様子は、三保の松原の先端から眺める、駿河湾の向こうの富士山にも通ずるものがあります。
この印象的な眺めに加えて、先ほどは桜と岩木山が重なる絵柄もありました。ここまで走ってきた広域農道も、荒涼とした平野を一直線に貫く、北海道をどことなく彷彿させる快走路で、東を走るこめ米ロードとは全く違う趣がありました。本来の目的だった芦野公園に行き損なうなど、花見としての収穫こそ少なかったものの、ここまで来てよかったというのが実感です。

コメント    この記事についてブログを書く
« 東北縦断花見の旅 2016完結編... | トップ | 東北縦断花見の旅 2016完結編... »

コメントを投稿