日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

早春の越後を行く - 間一髪

2015-03-08 17:34:24 | 甲信越
定刻より20分以上遅れて、「みのり」が先ほど通過して行きました。首尾よく仕留めはしたものの、通過に際してはあわやという場面がありました。というのも、この列車が遅れたことにより、本来ならば関係のない上り列車の時刻と重なってしまったのです。
いよいよ「みのり」が接近し、ファインダーを覗き込んで神経を集中させていたとき、特急形とは明らかに違う、115系の走行音が聞こえてきました。上りの普通列車がトンネルから出てきたのだと気付いたのは、一瞬の間を置いてからのことです。しかし、今更目を離して状況を確かめている場合ではありません。「みのり」がファインダーを横切るのと、普通列車が画面に飛び込むのとどちらが早いかという緊迫した状況の中、運を天に任せて秒間12駒のシャッターを切りまくり、狙った位置を列車が通った次の瞬間、上下列車がファインダーの中で交錯したというのが事の顛末です。望遠レンズで遠景を切り取ったからよいものの、短いレンズで手前を狙っていた同業者などは、完全にやられたのではないでしょうか。まさに間一髪の出来事でした。
どもかく狙った列車を無事仕留め、本来ならばこれにて打ち止めというところなのですが、「みのり」が遅れたことにより、後続の「くびき野5号」もあと少しで来るという状況になりました。折しも夕日が今更ながら雲間から出てきたため、夕景を眺めつつ「くびき野」を待ち、それを見送ってから切り上げます。

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