日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

豊穣の福井を行く 2020 - アズイン福井

2020-09-21 08:10:03 | 北陸
半年ぶりの宿泊なら、慣れたところで飾りたいのはやまやまでしたが、代わりの宿も秀逸でした。昨晩世話になったのはアズイン福井です。
大浴場がないと勝手に思い込んで右往左往したことは既報の通りです。そう思い込んでしまった理由の一つとして、全く知らない宿でもなかったという事情があります。北陸へ行くという案が唐突に浮上したのは、たしか先週の後半でした。その時点ではフクイキャッスルにもまだ空きがあったと記憶します。しかるに直前まで引き延ばしたため埋まってしまい、空いていた数少ない宿の一つがここでした。「紋や」へ行き来する度に前を通っていたこともあり、一度泊まってみようと思い立ったわけなのですが、全くの初見であれば、大浴場があるかどうかを料金とともに調べていたでしょう。中途半端に知っている宿だったことが、無用な思い込みを生む温床となったわけです。
そのようなわけで、昨晩こそ一悶着あったものの、泊まった宿が上々だったことで全てが報われました。「紋や」が実質隣といってよいほど近いことは昨晩も申しましたが、片町の呑み屋街が始まる交差点に面しているため、はしご酒にも申し分ありません。広々した大浴場はフクイキャッスルのそれをも上回ります。打ちっ放しを活かした瀟洒なレストランでいただく朝食は品数も十分。法華クラブに比べてしまえばどうということはないにしても、無料の朝食としては富山のホテルプライム改めプライムインと並ぶ上々の部類です。しかも、割り当てられた高層階の部屋からは足羽川を一望でき、桜が咲けばさぞや見事だろうと思わせる眺めでした。
繁華街から適度に離れた濠端の閑静な雰囲気と、和室に泊まれることの付加価値も含めて考えると、個人的には依然としてフクイキャッスルに軍配を上げたいところではあります。しかしあちらと比べさえしなければ、手放しで絶賛してもよい宿でした。
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