日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018 - ホテルモントビュー米沢

2018-04-22 08:04:29 | 東北
昨晩世話になったのはホテルモントビュー米沢でした。初見の宿かというとさにあらず。以前三連泊したサンルートが改称したものです。
同じ宿に三連泊したのは、やや古さは感じるもののくたびれた様子はなく、料金と利便性を考えても申し分のない宿だったからで、今回もここが空いていた時点で即決しました。ところが、四年ぶりに泊まってみると、古さとともにくたびれた様子がありありと感じられました。飲食街のある一階の玄関、四階にあるフロント、結婚式場と宴会場、六階の客室から最上階のレストランまで、あらゆる部分が一様にくたびれていて、レストランは朝と昼のみ営業という形に縮小されていました。設備が陳腐化してしまい、少なくとも夜については周辺の飲食店に太刀打ちできないという判断なのでしょう。
サンルートといえば老舗の一つであり、全国チェーンの中でも東横イン、アルファーワンより一枚上手の、ワシントンホテルに迫る位置付けだったと記憶します。しかし近年、新興勢力に押されて精彩を欠いていた感は否めません。今では身売りによって相鉄の傘下に入ったとのことであり、その過程で切り捨てられた不採算店の一つがここなのでしょう。将来的な売却も視野に入れ、手入れを抑えていった結果がこれなのかもしれません。どこもかしこもうらぶれた館内は、ダイエーの跡地に居抜きで入った独立系のスーパーのようでもありました。
このように綴ると哀れな末路をたどっているかのようですが、見方によっては会津のフジグランドホテル並みの水準を保っているともいえます。あちらが温泉を併設したり、駐車場を拡大したり、食堂を新設するなどの施策によって今なお進化を続けていることからすると、この宿にも再生の余地がないわけではありません。そうなってくれることを期待しつつ、次回も空きさえあればこちらの世話になりたいと思っています。

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