日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2021 - 独酌三四郎

2021-11-01 20:41:07 | 居酒屋
旭川に到着したのは七時、予約客が最も集中する時間です。多少なりとも空いてきそうな時間帯まで待機することについては迷いがありませんでした。その一方で迷ったのは、事前に一報入れるかどうかについてです。前もって空いているかを確かめれば、仮に満席だったとしても空き次第知らせてもらうことができます。しかし、それは結局見送りました。このところ神懸かり的な強運によりどうにか滑り込んでいるものの、それらはいずれも一か八かで訪ねた上での結果です。いわば捨て身の突撃が奏功してきたにもかかわらず、戦術を変えたばかりに失敗しては悔いが残ります。その結果、あえてそのまま向かったわけなのですが、再び駆け引きを迫られます。わずかに開いた窓の隙間からのぞいたところ、手前のカウンターに先客が二組いるのが見えました。物騒なご時世を受けて席数が減らされている現状では満席です。奥のカウンターなら空いているようではあるものの、一年ぶりの再訪なら、竃が見える手前のカウンターの方がよいに決まっています。前日行われた総選挙になぞらえるなら、比例復活など考えず、あくまでも選挙区で勝つことを目指すようなものといってもよいでしょう。選り好みさえしなければ入れるところをあえて見送り、しばらく時間稼ぎをしました。しかしながら、物騒なご時世を受けて看板は早められており、注文は九時半までで打ち止めです。心置きなく一杯やるという前提で考えると、延ばすにしても八時半までがせいぜいでしょう。それまでに状況が変わらない限り、四の五の言わず飛び込むという方針を固めました。その八時半を過ぎたところで乗り込むと、手前側にいた先客が目の前で二組続けて席を立ち、片付けが済んだところへ収まるという顛末です。またしても神風が吹きました。

独酌三四郎
旭川市2条通5丁目左7号
0166-22-6751
1700PM-2130PM(LO)
日祝日定休
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