日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2013二日目

2013-04-12 18:21:42 | 甲信越
夕日が中央アルプスの向こうに隠れて、昼の部はこれにて打ち止めです。
伊那谷の東と西で好対照をなす高遠城址と春日城跡に対し、両者の中間に位置するこの公園は趣を全く異にします。小高い丘に二面の野球場とテニスコートが、その片隅にはD51を置いた広場と小さな神社が置かれて、そのいずれもが見事な桜の木々で囲まれているのです。南西を向けば伊那市街の向こうに中央アルプスが連なり、北東を向けば天竜川の流れとともに伊那谷が延びるという眺めもよく、去年などはここで午後の大半を消費してしまい、高遠へ着くのが夕方になってしまったという経験があります。
日暮れ間近になってここへ移動してきたのは、桜の木々に囲まれた野球場を点景にして、中央アルプスが夕空に染まるという眺めを期待してのことです。いかんせん今日は雲が多く、期待したような絶景は望めそうにないものの、わずかな時間で一通りのものを観られたため、これで十分と納得しています。多少なりとも見物客がいた春日城跡に対して、地元の高校生が時折行き交うだけという閑散ぶりも印象的でした。晴れ出してから実質一時間少々の短い時間だったとはいえ、春日城跡でも伊那公園でも、快晴の日とは一味違う今日ならではの画がいくつも撮れたのですから、一日粘った甲斐はありました。

さて、この後は暗くなり次第夜桜見物へ移行します。結論としては、馬鹿の一つ覚えで高遠へ行こうかと思っています。理由の一つは、春日城跡と伊那公園の夜桜が、少しのライトアップにぼんぼりが灯る程度のささやかさで、時間いっぱい使い切ると少々間延びしてしまうことです。そして何より、伊那に丸々一日滞在しながら、高遠に一度も足を踏み入れずに終わるのはもったいないという心情があります。昨日の今日だけに、今更欲張ってあれこれ見て回ることもないのですが、二日続けて高遠の夜桜が観られるという幸運に感謝しつつ、今日も河原の駐車場から石段を登ります。

コメント    この記事についてブログを書く
« 花見の旅in信州 2013二日目 | トップ | 花見の旅in信州 2013二日目 »

コメントを投稿