日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

豊穣の福井を行く - ビジネスホテル芽桜

2017-08-27 07:43:59 | 北陸
昨晩世話になったのはビジネスホテル芽桜でした。そもそも街が小さいからか、北陸三県の県庁所在地の中でも、福井の宿が混む場面にとりわけ多く出くわすような気がします。昨夜がまさにそうで、前日に照会した時点では、常識的な価格で泊まれる宿が二軒しかありませんでした。そのうち一軒は「紋や」の至近にあって、内容的にも悪くなさそうなのが分かっていました。もう一軒は駅の反対側にある、ややくたびれた雰囲気の宿でした。その違いは料金にそのまま反映され、駐車料を含めると1600円の差がありました。ただし、宿に金をかけない主義の自分としては、その差をもう一杯、もう一品に注ぎ込む方が得策ともいえます。和室に泊まれるという付加価値も決め手となって、こちらを選んだ次第です。
その結果はよくも悪くも予想通りでした。古い商人宿がビジネスホテルに改築されたのか、女将と思しきおばちゃんが、自らフロントを守り朝食の準備もしています。よく言えばおおらか、悪くいえば雑なところもあり、個人経営だからといって、「もてなし」を過度に期待するのは筋違いです。建物も全体的に安普請でくたびれています。
しかし畳はきれいに張り替えられており、予め冷房を入れておくという心遣いもありがたく感じられました。線路側の部屋があてがわれ、窓の外に北陸本線の高架が見えたのも幸運でした。最初はぞんざいに思えたおばちゃんの客あしらいも、慣れると味があることに気付いてきます。しかも和室に泊まれてこの料金なら、何の不足もないというのが実感です。
上記の通り多少の割り切りが必要ということもあるのか、低料金の割には最後の方まで空いていることが多い宿で、長岡の崇徳館に通ずるともいえます。福井の宿が混んだときには、再び世話になるかもしれません。

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