日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018 - 亀ヶ城

2018-04-21 16:33:46 | 東北
猪苗代の町内を通り抜けて亀ヶ城を訪ねました。二時間ほどかけてようやく一周したところです。磐梯山を一望するベンチから投稿しています。
去年それぞれ印象的な最後を演出してくれた舟津浜と観音寺川に対して、ここでは肩透かしを食らいました。まず、行きに訪ねたときは早咲きのエゾヤマザクラしか咲いておらず、ソメイヨシノはまだ蕾同然でした。しかし帰りに訪ねたときは、猛烈な西風に吹かれ続けて、桜はすっかり散り終わった後だったのです。空濠を巡らせた起伏のある城址は、伊那の春日城跡を彷彿とさせ、近からず遠からず程よい距離に磐梯山が鎮座して、満開ならばさぞや見事な眺めだろうと想像していただけに、無粋な風が何とも恨めしく思われました。その借りを返す機会が今回早くも訪れたわけです。
二時間かかってしまったのは、取りも直さず満開、快晴の完璧な条件だったからに他なりません。去年は想像するしかなかった光景を目の当たりにして思ったのは、春日城跡もさることながら、松本のアルプス公園にもどことなく似ているということです。そう思うのは、起伏のある地形のおかげで、桜を見上げるように撮ったり、磐梯山と重ねて撮ったりすることにより、絵になる眺めをいくらでも切り取ることができるからです。
金沢で満開の桜を眺めたときも、高田で紺碧の空が広がったときも、これ以上の桜は今季もうないかもしれないと思いました。しかし、その後訪ねたアルプス公園はそれ以上でした。そして、今日ここで眺めた桜はそれに勝るとも劣りません。ますます時間は押してきましたが、その価値は十分あったと言い切りましょう。

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