日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

海を渡って沖縄へ 2019 - 与論港

2019-11-22 15:10:26 | 九州
どの寄港地でも荷役作業の時間が押し、さらには二度の寄港地変更も加わって、遅れは次第に拡大していましたが、与論島では所定の時間内に全ての作業が済みました。定刻から45分遅れて先ほど出航したところです。
沖永良部島と並んで、出航前から条件付運航とされていた寄港地です。またもや寄港地変更かと思いきや、入港したのは所定の与論港でした。本来の寄港地に入ったのは名瀬以来、右舷側から着岸したのは鹿児島以来のことでした。出航以来吹いていた東風が、ようやく弱まってきたのが大きいのでしょう。その一方で蒸し暑さは一段と増し、雨合羽を羽織るのをいささか鬱陶しく感じました。幸いにも、名瀬の停泊中を除き、大した雨には降られずに済んでいます。この先は雨合羽なしで甲板に出てもよさそうです。
去年は寄港地変更により茶花港に発着したため、与論港は自身にとって十年ぶりでした。しかし、当時の記憶と符合しない部分もありました。岸壁に屋根付きのベンチだけがあって、少し離れたところに別棟の待合所が鎮座するという雰囲気は、むしろ茶花港を彷彿させるものでした。岸壁のすぐそばに露出した巨大な岩が、あちらとは違う港であることの証ともいえますが、その岩についても全く記憶にありません。昨年の船旅で九年ぶりに寄港した徳之島では、船が港へ近付くや、遠い記憶と繋がりました。しかるに何故ここに限って記憶にないかが我ながら不思議ではあります。
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