良酒屋発見です。といっても、入店に際しては若干逡巡したことを告白しておきましょう。入店を躊躇させる一番のポイントが、「久保田」を一押しにして看板にまで掲げているところです。久保田をおとしめるつもりはないのですが、この酒を前面に押し立てる店というのは、得てして売れ筋の酒に偏りがちで、呑兵衛の感性に訴える酒に乏しいことが多いものなのです(もちろん例外も多々ありますが)。つまり、以前の分類でいうと「遠巻きに中の様子をうかがってから入るかどうか決めたい店」で、今回も酒が全て冷蔵庫で保管されていること、見慣れないラベルが多数揃っていることを遠巻きに確かめた上での入店となりました。久保田、八海山、景虎など新潟の売れ線の酒が厚くなっているのは予想通りですが、それ以外にも東北、関東甲信越、東海北陸、西日本と地域的な偏りなく様々な地酒が揃えられているところに店主の造詣の深さを感じます。
★岸米酒店
横須賀市佐原3-22-7
046-835-7075
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