日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in信州 2017 - 城山公園

2017-04-16 10:54:36 | 甲信越
続いて立ち寄るのは城山公園です。事前情報では開花すらしていないはずだったこちらの公園ですが、ほぼ満開の松本城から予想できた通り、桜は早くも五分咲きを過ぎて見頃にさしかかりつつあります。当然ながら人出も増え、到着時こそ駐車場にはまだ余裕があったものの、それから30分ほど経ったところで、入りきれない車で路上駐車の列ができ始めました。おそらく午前中にはそれすら難しくなってくるでしょう。花見の時期は10時までには来ておいた方が賢明ということのようです。

毎回寄っているつもりのようでありながら、去年は時間がなくなって素通りし、一昨年は夜にしか行っておらず、三年前は天候が今一つで、その前年は駐車場に入れず断念したと過去の記録にはあります。五年前はそもそも松本で花見をしていないため、好天で桜も咲いている条件では実に六年ぶりということになるようです。
改めて眺めると、記憶していた以上にささやかな桜です。園内の中心にあるなだらかな芝生の斜面を囲む形で通路が巡らされ、その両側に桜並木が続いてはいるものの、高さと枝振りは特筆するほどではありません。
ここの桜のよさとは、木々の出で立ちよりも雰囲気にあるような気がします。混み合うのは駐車場だけであって、園内の人出はいたって適度です。美ヶ原の山並みを一望する広い芝生に、地元の人々がシートを広げて花見に興じていたり、片隅にある小公園で親子連れが戯れていたり、松本城にはない露店が並んでいたりするのが好ましく、松本城を表の名所とするならば、ここは地元客御用達の裏の名所だと常々申してきました。桜だけを写すのではなく、遊具にベンチなどささやかな点景とともに写したくなる桜です。

しかし、今回最大の収穫は桜以外にありました。ここのもう一つの見所といえば、安曇野と北アルプスを一望する螺旋階段の上の展望台ですが、その展望台の近くに小高い丘があと二つあり、その上にある東屋から北アルプスが見えるのです。特に中央の東屋のベンチに腰掛けると、正面にある木々の切れ目に常念岳の山頂が突き出ており、アルプス公園のお立ち台に勝るとも劣らない絶景が広がります。松本で必ず寄りたいと思う場所がまた一つ増えました。

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