日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

京浜沿線はしご酒 2015初夏 - 大黒屋本店

2015-05-31 17:41:09 | 居酒屋
手堅く「麺房亭」を巡礼するもよし、嗅覚を頼りに飛び込むもよしというところ、これはという店が現れたため飛び込みました。訪ねるのは「大黒屋本店」です。
何が目にとまったかといえば、いかにも正統派の大衆割烹然とした店構えです。果たして白木の引戸をくぐると、左には白木のカウンターが一本延び、その頭上に短冊の品書きが並んで、右にはテーブルに小上がりという、てらいのない造りの店内が広がっていました。やや狭めのカウンターで三人組のおばちゃんが無駄なく動き、背後の食器棚に純和風の食器が整然と並ぶ光景は好ましいものがあります。
肴は短冊の他手元の品書きにも相当数が揃って死角がなく、初夏の季節感がさりげなく織り込まれていて、なおかつどれも良心価格です。短冊の中から選んだ鰯はぴかぴかに光って美しく、看板にもある天麩羅と焼鳥の二枚看板は、盛り合わせで注文しても、お好みで一品ずつ注文してもよし。酒が平凡なのはこの手の店の常ながら、虚飾のない大衆割烹にはこの方がむしろ合っており、こざっぱりした染付の徳利も気が利いています。
整然とした店内、歯切れのよいおばちゃんの接客、安くておいしく品数豊富な肴、器と盛り付けの美しさといった特徴は、語弊を承知でいうなら横浜の三州屋といったところでしょうか。年中無休で昼から呑めるところも重宝しそうです。横浜で昼酒をあおりたいなら、ここを選んでおけば間違いなしと言い切れる名店でした。

大黒屋本店
横浜市中区野毛町2-71-4
045-231-2598
平日 1530PM-2200PM(LO)
土曜 1200PM-2220PM(LO)
日曜 1530PM-2030PM(LO)

生ビール・酒二合
お通し(里芋煮)
鰯刺身
北寄とウドの酢味噌和え
焼鳥二本
天麩羅三品

コメント    この記事についてブログを書く
« 京浜沿線はしご酒 2015初夏 -... | トップ | 京浜沿線はしご酒 2015初夏 -... »

コメントを投稿