寺町の禅林広場を訪ねます。二月に訪ねたときには歩けないほど一面雪に埋もれたこの広場で、今は見事な桜が奥へ向かって十本ばかり花を咲かせて、空の青さと芝の緑との間で鮮やかな色彩を放っています。突き当たりには、さらに年季を重ねたであろう老木が、今度は少し離れて横方向に三本並んで立ちます。その木を目指して広場を奥まで進めば、高台の北側に弘前市街が一望でき、西を見やれば残雪の岩木山が聳え立ちます。山頂は雲を被っているものの、傾き出した日差しが雲海を黄金色に染めており、これはこれで絵になります。桜越しに望む岩木山といえば、なんといっても真正面に山を望む弘前城の本丸が圧倒的に有名ながら、山を左に、三本並んだ桜を右に配したこの絵柄もきわめて秀逸です。お立ち台と化して新味のない本丸は観光客があらかた引ける明日に回して、今日はこの広場で日暮れを迎えてもよさそうです。
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