日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2020 - ふらの

2020-10-25 19:41:04 | 居酒屋
「ふらの」は九時で早仕舞いすると聞かされていました。お客が帰ればさらなる早仕舞いもあり得ます。そうなることも見越した上で、風呂には入らず直ちに出てきたわけなのですが、この判断はどうやら正解だったようです。一人だけいた先客はすぐ帰り、その後に来た一見客は断られました。このことから窺われるのは、八時を過ぎたところで明かりを消している可能性です。悠長に風呂など浴びれば八時を回る可能性は少なからずありました。そうなれば、またしても明かりの消えた店先で立ち尽くしたかもしれません。最後の夜がその始末では台無しになるところでした。
飲食店を生殺しにする強硬策がひとまず緩和された後も、慎重な姿勢を維持する店主は散見されます。こちらの店主もその一人なのでしょう。早仕舞いするだけでなく席数も減らされ、カウンターは中程の三席分しか使われていません。一連の騒動が表面化してからというもの、特定の繁華街を目の敵にするような風潮を、お上が是正するどころか助長するというあるまじき事態が横行しています。道内においてはすすきのがまさしくそれです。風評被害で人出が減り、営業時間は切り詰められ、あまつさえ席数まで減らさざるを得ないとなれば、苦境のほどは推して知るべしです。しかし、店主からはこのような事態が数年単位で続くことを覚悟しているかのような発言がありました。一過性の出来事ではないからこそ、下らぬ噂に一喜一憂することなく、大局観を持って冷静に対処しようということでしょうか。共感できる姿勢です。
居酒屋の心当たりは一軒限り、次のことを気にする必要もありません。せめてもの支援を兼ね、おまかせの肴を初めてお願いし、酒を四杯飲み干してから席を立ちました。

ふらの
札幌市中央区南5条西4
011-521-6611
1700PM-2100PM
不定休

サッポロクラシック
男山
法螺吹
大法螺
いか三升漬
自家製トーフ
お造り三品
キングサーモン焼
青粒貝煮
自家製うにみそ
お新香
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