日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

花見の旅in九州 - 三枡

2019-03-24 17:41:00 | 居酒屋
下関で列車を降り、脇目も振らずに駅前の歩道橋を渡りました。目当てはもちろん「三枡」です。
九州からの帰り道、ここで一献傾けてから山陽本線を上り、新山口から500系の「こだま」に乗り継ぐ行路が最近定着しつつあります。そのためには下関を七時前の列車で出る必要があります。下関に着くのが五時半になることを考えると、実質的な持ち時間は一時間ということです。それだけに、今回ふくちりまでいただくのは難しかろうと思っていました。博多での乗り継ぎの合間に、折尾のかしわめしを押さえたのも、手早く呑んで席を立ち、〆はその後済ませるという前提があってのことです。しかしいざカウンターに向かうと、時間を気にしながら呑むのがもったいなく思えたとでも申しましょうか。ガラスケースにあった鯵のせごしをまず選び、ゴマサバと鯨煮を加えるころまでは想定通りだったものの、それに加えて衝動的にふくちりを注文してしまいました。たとえ列車を逃しても、後は野となれ山となれの心境という点では、いわば「未必の故意」ということもできます。
独酌にもかかわらず何皿も並べるのは野暮であり、席に着くなり四品も頼むことはまずありません。ここに限ってそうするのは、提供時間が読みづらいという事情によります。ところが今日は前回以上に順調です。ガラスケースにあった鯵せごしがすぐに出るのは予想通りとして、ゴマサバと鯨煮もすぐに運ばれ、ふくちりも三十分でお出ましとなりました。三組いた先客のうち一組が入れ違いに出て、落ち着いた間合いに重なったという事情によるところもさることながら、若主人の腕前が次第に上がってきたということでしょうか。店の老朽化に女将の体力面など、まだまだ予断を許さない状況ながらも、一時の苦境を思えば、ここまで立て直したのは天晴れです。今日はとことん呑むと決め、雑炊までいただいて席を立ちました。

三枡
下関市竹崎町2-13-1
083-223-8608
1500PM-2300PM
第一水曜及び盆正月休業

菊川三合
あじせごし
ごまさば
鯨煮
ふくちり
雑炊
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