日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2017 - 霧多布温泉ゆうゆ

2017-09-21 20:03:34 | 温泉
北海道にある旅人御用達のキャンプ場に共通する特徴として、近くで風呂にも入れるという点が挙げられます。霧多布でその役割を果たしているのが「ゆうゆ」です。
当たり前のようであって当たり前ではありません。たとえば佐渡でキャンプをしたとき、最寄りの風呂まで片道25kmも走りました。富山の園家山キャンプ場でも、魚津か越中境のどちらかまで、片道10km以上走らなければなりません。多くのキャンプ場に温泉が近接している北海道が、いかに恵まれているかが分かります。

この温泉には思い出があります。道東で花見をしたとき、五月とは思えない冷たい風に吹かれ続けた日がありました。しかも、アゼチ岬では三脚を立てても揺れてしまうほどの強風でした。その日は釧路の宿をとっており、本来ならまっすぐ戻るつもりだったはずが、身体の芯まで冷え切ってしまい、たまらず飛び込んだのがこの温泉です。熱いお湯があれほどありがたく感じられたことはありません。結局直後に風邪を引いてしまったものの、今となっては忘れ難い思い出の一つです。
そして今回もささやかな思い出ができました。キャンプ場備え付けの冊子の特典により、牛乳を無料でいただくことができたのです。それも地元霧多布の小松牛乳でした。吹き抜けになった畳の休憩室でいただけば、大きな窓の向こうには霧多布の市街の明かりが瞬いています。ここから釧路に戻るのも不可能ではなく、宿さえ押さえられれば三連泊もしうる状況ではありましたが、今夜は霧多布でよかったのだろうと納得している次第です。

★霧多布温泉ゆうゆ
厚岸郡浜中町湯沸432
0153-62-3726
1000AM-2100PM(最終受付)
第一月曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
入浴料500円
泉質 ナトリウム-塩化物冷鉱泉(中性低張性冷鉱泉)

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