日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2021 - 別れの挨拶

2021-04-12 11:45:49 | 東北
自転車をそのまま走らせ、性懲りもなく鶴ヶ城に舞い戻りました。休止を挟みさらに北上していくか、一旦自走で帰るかはまだ決めかねているものの、花盛りに鶴ヶ城を訪ねる機会はこれがおそらく最後でしょう。そう考えると名残惜しく、休日の喧騒が去った城址を、別れの挨拶がてら訪ねておきたかったのが真相です。
一昨日に着いた時点で満開だったことからすると、そろそろ散ってもおかしくないところではありますが、そのような気配は今のところありません。小鳥のさえずりが聞こえる静かな城址で、今一度見事な桜を観賞でき、再訪した甲斐はあったといい切れます。その一方で、かねがね抱いている疑問も再び頭をもたげてきました。あれほど混んでいた城址が、昨日の今日でこうなるのは、休日の人出がいかに多いかということでもあるからです。
一連の騒動を引き起こしたそもそもの原因は、大量の労働者が一斉に働いて一斉に休む、「古い生活様式」の弊害だと主張してきました。労働者の休みを分散させられれば、少なくとも昨日と今日を平均した程度の人出になるでしょう。それこそが「感染拡大防止」につながる抜本的な対策だろうと思うのですが。しかるに、労働者を効率的に管理したい資本家の都合ばかりが優先され、矛先は「集まり」から「不要不急」の事共に向けられて、飲食店と旅行者に責任が転嫁されてしまったのは嘆かわしいばかりです。
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