日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2016完結編 - 平滝沼

2016-04-30 17:29:58 | 東北
津軽半島の西側を行く広域農道を北上中、桜並木が視界に飛び込んだため緊急停車。立ち寄るのは平滝沼です。
桜の名所という形ではないものの、ツーリングマップルRに「岩木山を眺める絶好のポイント」との記載があることからして、知る人ぞ知る名所なのは承知していました。しかし車を降りてまず驚いたのは広大さです。所々に防雪林が点在する、津軽半島らしい荒涼とした平地をひた走っていると、突如現れるのがこの公園で、芝生を中心にした園内は弘前公園の市民広場、ピクニック広場、レクリエーション広場を全て合わせたよりもはるかに広そうです。それとともに意表を突かれたのは桜でした。樹齢こそ若いものの相当数の桜が林立しており、数にすれば千本単位は行くかもしれません。しかも、散ってきたとはいえ弘前以上の花が残っています。園内を東西に貫く道沿いには投光器も設置されており、暗くなれば夜桜にもなるようです。
そして何より特筆すべきが岩木山の眺めです。南北方向に長い園内を、南から北の端まで歩いて振り返ると、山頂が狭く、裾野が広く見える南向き特有の岩木山が、桜並木の上から顔を出していました。これがツーリングマップルRのいう「絶好のポイント」なのでしょう。
不思議なのは、これほどの名所でありながら、見物客が皆無に等しいことです。花盛りを過ぎたのに加え、場所柄風が強くなりやすいのが敬遠されるのでしょうか。まさに穴場というべき名所でした。

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