日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2020 - おふくろ

2020-01-07 19:32:48 | 居酒屋
四国へ向けて出発した時点から、車を置いて一旦帰ることについては決めていました。しかしながら、高松から帰るという展開までは読みきれず、帰りの「サンライズ」には坂出から乗るつもりでいました。それを高松からの乗車に変更した後、琴電に乗り繁華街へ移動。帰りの列車の時刻から逆算すると、一杯やるための猶予は一時間です。十分な時間とまでは言い難いものの、勝手知ったる店ならば、過不足のない時間ともいえます。脇目も振らずに「おふくろ」の暖簾をくぐりました。
高松といえば、教祖が古くから激賞してきた聖地「美人亭」があります。去年訪ねた「酒甫手」もよい店でした。しかし、一年ぶりの高松で、一軒限りという条件まで加わったとき、この店を素通りするという選択は考えられませんでした。教祖の推奨店を差し置いてまで贔屓にするのは、自ら探し当てたことからくる思い入れによるところも少なからずあります。特別な酒はありません。瀬戸内の魚介が豊富なわけでもなければ、左党を唸らせる一捻り利いた酒肴が揃っているわけでもありません。しかし、20人は着席できようかという長いカウンターの居心地は上々です。目の前に並んだ惣菜を肴に一杯やった後、炊きたてのご飯と味噌汁で締めくくれば一丁上がり。一見するとありふれた家庭料理で心地よく呑める店というと、思い出すのは名古屋の聖地「大甚本店」ですが、あちらに比べより家庭での晩酌に近い路線を行くのが当店の特徴といえばよいでしょうか。それでいながら、ここでなければいただけない味に昇華されているのが、いの一番に訪ねたくなる理由の一つでもあります。単なる依怙贔屓でないのは、地元客が引きも切らずに訪れる繁盛ぶりからしても明らかです。高松ではやはりここだと改めて思います。

おふくろ
高松市瓦町1-11-12
087-831-0822
1700PM-2300PM(LO)
日曜及び月曜の祝日定休

生ビール・清酒
天然鯛フライ
ぬた
ご飯
鯛あら汁
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