日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 続編 - 影絵の世界

2015-10-06 17:00:44 | 東北
四時を過ぎ、日が傾いたところで高架橋に戻ると、期待通り見事な影絵の世界が広がっていました。その影絵となった上り列車を見送ると、五時を知らせる「夕焼け小焼け」が流れ、西日はさらに傾いて、間もなく津軽平野の彼方に沈もうとしています。
日が沈んでもしばらくは残照があり、五時半の上り列車まではどうにか撮れると予想されるため、とりあえずそれまでは粘ります。昨日の状況からしても、西の空はおそらく六時過ぎまで明るいと思われ、ならば影絵になった岩木山の夕景を、見晴らしのよいところで鑑賞して行きたくなるのは人情です。しかし、そこまで引き延ばすと七戸までの移動が切迫せざるを得ません。多少の未練を残しつつも、五時半で切り上げるのがよかろうと考えています。
それにしても、今日の天気は最高でした。晴れそうでなかなか晴れなかった過去三日を取り返すような快晴です。その結果、終日撮影に没頭し、ごく狭い範囲を行ったり来たりしただけで終わることにはなりました。あそこにもここにも行きたかったという心残りがないわけではありません。しかし、秋の津軽を再訪するなら、稲穂の中を行く弘南電車をもう一度撮りたいという考えが第一でした。それを見事に果たした以上、本当の意味での心残りは何もないというのが偽らざる心境です。
次の機会はおそらく正月の三連休、その次が二月の雪燈籠、もちろん花見の頃にも再訪することになるでしょう。今回積み残した分はそのときの楽しみにします。また来年…

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