日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

新春の四国を行く 2015 -モスバーガー東員店

2015-01-06 21:47:54 | MOS
五日間の長旅にも仕舞いの時がやってきました。しかし、今回は非常に残念な形で活動を終えなければなりません。去年もトリを飾った東員のMOSが、とうとう閉店してしまったからです。
四国への旅で必ず立ち寄っていたMOSといえば、一昨年惜しまれつつ閉店した徳島山城店があります。その徳島山城店については、近隣に実質的な後継店舗ができ、しかもその店舗が近年のMOSとしては珍しく真っ当な店舗で、それがせめてもの救いとなったわけなのですが、こちらの店舗は非常に残念な最後を迎えました。オーナーの倒産により、併設のスーパーもろとも突如として閉店を余儀なくされたのです。
近隣にイオンの超大型店ができた時点で、こうなるのはある程度覚悟していたことではありました。しかし、四半世紀以上続いてきた古参店舗としては、あまりに淋しい最後でした。しかもやりきれないのは、閉店の元凶となったイオンに、MOSが安いフードコート店を出店したことです。長年MOSを支えてきた地場のオーナーを踏みにじる行為は、自分が「MOSは死んだ」と確信した出来事でもあります。そのような経緯があるだけに、最後の最後はここを訪れ、ごくろうさまでしたと一声かけずにはいられなかった次第です。
主を失った店舗からは看板も外され、月明かりの下で無言のまま佇んでいます。背の高い三角屋根を吹き抜けにして、妻面を全面ガラス張りにした意匠が印象的で、古いながらも小ぎれいに手入れされたよい店舗でした。西日本からの帰りには決まって立ち寄り、最後の長距離移動の前に束の間の休憩をとった、ひとかたならぬ思い出のある店舗だけに、このような最後を見届けなければならないのは誠に忍びないものがあります。しかしもう取り返しがつきません。一つだけ言えるのは、MOSは古くからのオーナーをも平気で切り捨てる、血も涙もないチェーンに成り下がったということでしょう。路地裏出店を標榜していた古きよき時代のMOSには、今後も通い続けるつもりであり、今日のようにたまたま近くに新店舗ができれば、ついでに立ち寄るにもやぶさかではありません。しかし、かつてのように片っ端から訪ねて歩く意欲は失せたというのが率直なところであります。

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