日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

東北縦断花見の旅 2018 - 日中線記念館

2018-04-21 20:19:18 | 東北
米沢へ直行するかというとさにあらず。熱塩の日中線記念館を訪ねました。
一昨年ここを訪ねたとき、投光器がいくつか置かれているのに気付きました。暗くなってから戻ったところ、ささやかながらも印象的な夜桜でした。去年は日中にしか訪ねていないため、夜桜はそのとき以来二年ぶりということになります。
再訪してみて気付いたのは、少ない照明で桜を効果的に引き立てる工夫です。街灯を除くと投光器は五つほどしかないものの、観音寺川の投光器より大きいのか、とても直視はできないほどの強い明かりを放っています。その投光器が木箱に収められているのは、光を拡散させないための工夫でしょうか。とりわけ立派な木だけを大型の投光器で照らし、反射した明かりでかつての駅舎と他の桜が浮かび上がるという仕掛けで、いわば直接照明と間接照明を使い分けていることになります。

西の空には上弦の月が浮かび、その周囲に無数の星が散らばっているのが見えます。月夜にもかかわらず星空が広がるということは、それだけ街から離れているということです。しかし、雪に埋もれた冬場でも記念館は開いており、桜が咲けば夜桜にもなります。人通りの少なさからしても、かけられる予算に限りがあるのは明らかですが、訪れる見物客を精一杯もてなそうという計らいは心憎いばかりです。見事な夜桜を見せてくれたことに感謝します。

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