日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2016 - みどり湯

2016-09-27 19:38:54 | 北海道
稚内に着きました。出発からの走行距離は大台を超えて1040kmとなり、今日は上陸以来最長となる約210kmを走ったことになります。相変わらず駅の数は大して稼げませんが、駅間が延びたのと、稚内までまとめて走ったことにより走行距離が延びました。日が暮れても気温は思ったほど下がらず19.5度、生暖かい風も吹いて、これから一雨来そうな気配が漂っています。

読者の方は、今日の稚内の宿泊事情が厳しいと申し上げたのを覚えていらっしゃるかもしれません。昨夜の時点ですら事実上1室しか空きがなかった以上、今更飛び込めるところなどあるはずもなく、一万円超などという法外な値段を付けたドーミーインが空いているだけです。しかし幸いにも、朝方少しだけ触れたライダーハウスに泊まれることになり、それが稚内まで行くことにした理由でもありました。その「みどり湯」に着き一風呂浴びたところです。
その名の通り銭湯併設のライダーハウスです。萱野、興部、計呂地など、かつての駅にできたライダーハウスには何度も世話になってきたのに対し、それとは無関係な純然たるライダーハウスはいまだ経験がありませんでした。勝手が分からないままともかく乗り込み、千円のライダーハウスと二千円のゲストハウスの違いをたずねると、寝袋を持ち込むか布団を借りるかだけの違いで、ベッドで寝られるのはどちらも同じだという返答が。その結果必然的にライダーハウスを選びました。

九月の下旬ということもありライダーは少なく、先客は滋賀から来たという原付のお姉さんのみ。寝室は三室ある中のどこを使ってもよいとのことであり、今夜の状況からして当然貸切となります。
しかも秀逸なのは、これまで走ってきた道道から一本入った稚内の市街地にあり、コンビニと南稚内駅が徒歩圏内にあることです。これにより駅前で呑むことも可能になりました。雨風をしのぐことができ、設営と撤収も不要になって千円ならば、ただ同然といってもよい料金ですが、それに加えて銭湯併設、さらには歩いて呑み屋にも行けてしまうとは、僥倖以外の何物でもありません。まさに捨てる神あれば拾う神ありでした。

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