日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四谷赤坂麹町 - 月

2020-08-31 20:36:25 | 居酒屋
八月の末日にして苛烈な残暑も一段落です。自室の窓を開け放つと、東の方から涼しい風が吹いてきました。とはいえこのまま過ぎ去るような残暑とも思われません。鬼の居ぬ間に洗濯です。少し早めに切り上げて一風呂浴び、さっぱりしてから一杯やることにしました。「月」が二月ぶりの登場です。
先人の情報に頼ることなく、自力で探した名酒場はいくつもあります。ただし、何の手がかりもなかったというわけではなく、それらの多くは店構えからしてただならぬものを持っていました。僭越ながら、自身の直感はある程度まで正しいということです。とはいえ、それにより全ての可能性を見出せるわけでもありません。一見すると平凡でも、心底感服させられる店はあるからです。主として教祖の業績により、その手の店を一部とはいえ知り得るものの、知られざる名酒場が思わぬ場所に潜んでいる可能性はまだあります。その可能性を再認識させたのが当店でした。この店から直感に訴えるものを強く感じていたわけではなく、一連の騒動に見舞われさえしなければ、訪ねることもないまま終わっていた可能性は少なからずあります。掘り出し物という観点で捉えた場合、自身にとってはここが空前絶後といってよいかもしれません。
美点がいくつもある中で、とりわけ楽しみにしていたのが琥珀ヱビスです。銭湯へ寄った帰りに生ビールという組み合わせも、昨日までならあり得ないものでした。兎にも角にも暑すぎて、一風呂浴びてもたちまち汗をかいてしまい、帰り次第もう一度行水するしかなかったからです。さりとてさらに涼しくなれば、冷たいビールを一気に干したいという意欲も薄れます。今夜だからこそ許される贅沢です。


東京都千代田区六番町4-11
03-3263-1522
平日 1145AM-1330PM/1700PM-2300PM
土日祝日 予約営業

琥珀ヱビス
豊盃
田酒
氷頭なます
きんぴら
帆立バター焼き
芽生姜
かぼちゃ甘煮
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