日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

五月雨の加賀を行く - 一悶着

2021-06-26 11:19:01 | 旅日記
再開早々一悶着あり、若干遅れて出発しました。二日間の相棒を務めるのはスズキスイフトです。
レンタカーの営業所があるのは駅の反対側です。ただし、能登と福井のいずれへ行くかにかかわらず、もう一度市街を通るつもりでした。その結果、宿に荷物を預けておき、車に乗って引き取りに戻るつもりでいたわけなのですが、この判断が裏目に出ます。営業所で告げられたのは、事実上現金払いができないということでした。「事実上」というのは、一応使えはするものの、住民票、保険証など免許証以外の公的書類の提示が要るからです。その結果、宿まで余計に一往復する羽目になり、一時間ほど空費しました。
手配した際に届いた返信には、その旨がたしかに記載されてはいます。見落としたこちらが悪いということです。とはいえ、釈然としない部分も残ります。このような仕組みになっているのは何故かとたずねても、的を射た返事は得られませんでした。クレジットカードがあれば支払人の住所と照合できるものの、現金ではそれができないからだというのがあちらの言い分です。しかし、住所については免許証で既に確認されています。現金で払う場合だけ、住所を重ねて確かめる理由は想起できません。
一連の騒動を巡る政策にしてもそうですが、合理性のあることに従うにはやぶさかでないものの、そうでないことをいくら決まりと主張されても、およそ納得できるものではありません。とはいえ、営業所の係員が決まり通りに処理せざるを得ないのもまた事実です。彼等に何を言ったところで始まらないと割り切って、たかが一枚のカードのために蒸し暑い中をもう一往復したものの、徒労感が残るばかりの出来事でした。
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