日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

金沢移住顛末記 完結編 - 赤玉金劇パシオン店

2021-10-19 21:29:35 | 居酒屋
幸か不幸か業務は依然切迫気味です。それにかこつけ帰京も見送りました。今後の予定を考えると、週内に帰京する実益がなくなったため、少なくとも金曜まではこちらに滞在する見込みです。当面の見通しが立ったところで一献傾けます。
お門違いな「要請」により休業に追い込まれていた呑み屋が再開されて以来、既出の店を見舞いがてら訪ね歩いてきた結果、主なところは一巡したものの、わずかに残った店の一つに赤玉金劇パシオン店がありました。要因として大きかったのは、何といっても先週末まで延々続いた季節外れの陽気です。一日中扇風機を回し続ける状況では、おでんで一杯やろうなどという気分にもなりませんでした。満を持して向かった一昨日も、長蛇の列ができているのを目の当たりにして退散しました。実は昨日も、三幸へ行くに先立ち様子を窺ったものの、一見して混み合っていたため敬遠しました。二度あることは三度あるともいうだけに、またもや返り討ちにあうことも覚悟の上でのぞいたところ、幸い今夜は空いており、カウンターに無事収まるという顛末です。
昨秋ここを訪ねたとき、嘆かわしい現実を知るに至ります。急造しただろう仕切り板が立てられて、カウンターからの眺めが台なしになっていたのです。事態の膠着化を受けて、応急処置では乗り切れないと判断したか、仕切り板はある程度の期間にわたる使用に耐えうるものとなりました。しかし、隣の席との間を隔てる衝立がカウンターの奥行き以上の長さに延び、袖に障るかのような形になっているのは残念です。
このような仕切りが全くない店もいくつか訪ねてきたものの、そこで集団感染したなどという話は聞いたことがありません。しかるにお上の意向に合致した意見が「専門家」のお墨付きを得て正当化され、「新しい生活様式」など称して今なお叫ばれ続けています。それが無用な混乱をもたらしているという現実を、改めて見せつけられる出来事です。それでも暖簾をくぐったのは、朝令暮改に振り回されながらも奮闘する当店を、見舞いにかこつけ再訪したかったという一言に尽きます。不動の四人組による一糸乱れぬ立ち居振る舞いは健在でした。早期の正常化を陰ながら願います。

赤玉金劇パシオン店
金沢市片町1-7-23
076-221-6655
1700PM-2330AM(LO)
水曜定休

福正宗
池月
サバヌタ
牛すじ
いわしつみれ
さといも
ロールキャベツ
がんもどき
茶めし
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金沢移住顛末記 完結編 - あわづ湯

2021-10-19 13:57:41 | 温泉
千成亭を再訪したのは、洗濯物の引き取りと風呂を済ませるためでもありました。夜から雨が再び降ってくるとされるため、お昼のついでに済ませておこうという寸法です。

★あわづ湯
金沢市中村町3-1
076-243-9045
1115AM-2050PM(最終受付)
月曜定休
入浴料440円
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金沢移住顛末記 完結編 - 千成亭

2021-10-19 13:25:16 | B級グルメ
行ってみたい店はまだまだあるものの、一つの店を極めていくのもよいものです。千成亭を再訪します。
本日の注文は特別カツカレー700円也。前回選んだ特別カツ定食のカツを使ったカレーかと思いきや、その正体は意表を突かれるものでした。ご飯を盛って生野菜を添え、ご飯の上からカレーをかけ、その脇にトンカツを置いて、定食と同じ特製のソースをかければ一丁上がり。特別カツ定食のおかずとご飯を一枚の皿に盛り付けて、お新香、味噌汁の代わりにカレーをかけたようなものということもできます。そのようなわけでカレーを除き定食と変わったところはないものの、帯広のインデアンを彷彿させる、まったりした味わいのカレーはこちらの好むところです。専門店のカレーにまたもや出会いました。

千成亭
金沢市野町2-4-36
076-243-1025
1145AM-
水曜定休
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金沢移住顛末記 完結編 - メルツバウ

2021-10-19 08:00:51 | B級グルメ
朝方は何かと慌ただしくなりがちで、朝食を外でいただく機会はありそうでなかなかないのが実情です。噂に聞きしメルツバウにようやくお鉢が回ってきました。
新居から通える範囲で朝から入れる店を探してみたところ、行き着いた店の一つがここでした。尾山神社の門前、先日訪ねた平和軒の斜向かいにある一軒です。外観、内装、調度、小物のどれをとっても、やはり先日訪ねたもんように通ずるものが感じられます。あれを喫茶店のようだと思った感覚は、あながち誤ってはいなかったということです。
注文したのは当店の名物と聞くカレーライス720円也。汁気の多い見た目から、インドカレーを連想するもそうではなく、直截にいえばオニオンスープに香辛料を加えて煮詰めたような味わいに感じます。玉葱の風味と香辛料の爽やかな辛さがとりわけ印象的な逸品です。こちらへ来てからというもの、大衆食堂の家庭的なカレーか、すしべんのカレーしかいただいてこなかった自分にとっては、久々に味わう専門店のカレーでもあります。これが110円増で大盛になるなら、次回はそれを試してみるのも一案でしょう。竹乃家とともに覚えておきたい一軒でした。

メルツバウ
金沢市尾山町1-25 青山ビル1F
076-255-3036
700AM-1500PM(LO)
木曜定休
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金沢移住顛末記 完結編 - 跡を濁さず

2021-10-19 07:32:09 | 北陸
立つ鳥跡を濁さずの心境で帰京できるのは幸いです。久々に可燃ゴミを処分したことにより、二つあるゴミ箱がいずれも空になりました。
一週間弱の周期で繰り返してきた洗濯に比べ、ゴミを捨てる頻度は大分下がります。入居から二月経ったにもかかわらず、可燃ゴミを処分したのはこれで二度目か三度目です。何度目かが即座に思い出せないのは、それだけ長く捨てていなかったからでもあります。今朝の時点でも、ゴミ袋の容量を使い切るまでには至らなかったものの、遅かれ早かれゴミ箱から溢れ出るのは間違いありませんでした。そうなる時点で処分するのが今のところの方針です。
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金沢移住顛末記 完結編 - 意外な効用

2021-10-19 07:20:20 | 北陸
医王山から昇る朝日を眺めるのが、最近の日課となりつつありました。日の出が次第に遅くなれば、その分だけ目覚めも遅くなるのだろうと思っていました。しかし、直近の二日はむしろ早まりました。要は寒さで目が覚めたのです。寝袋を併用し始めたことにより、丸まって寒さを凌ぐ必要まではなくなったものの、その寝袋から出るのは少し億劫でした。
こちらに来てからというもの、業務中を除けばTシャツ一枚でした。襟付きのシャツを羽織ったのはわずかに二度、いずれについても「浜長」へ行ったときのことです。柄にもなく、いわゆるドレスコードを意識したまでであり、体感としてはもう一枚羽織る必要性など全く感じていませんでした。必要性を初めて感じた一昨日の晩も、風呂上がりに歩くと汗ばんできました。雨が上がって日が射せば、再び暖かくなるのだろうとばかり思っていたのです。それだけに、むしろ寒くなったことには余計に驚かされました。
急に冷え込んだことにより、昨日は初の珍事がいくつも起きました。半袖シャツでは寒くなり、午後からは長袖シャツを羽織りました。夕方からはそれでも寒く、毛布を膝掛け代わりにしました。呑み屋へ出かける際には雨合羽を羽織りました。それらと並ぶ珍事として、西向きの窓の簾を開け放ったことが挙げられます。強い日射しを遮るための簾をあえて開けたのは、早い話が寒かったからに他なりません。
実家の部屋はこちらと同じ東向きです。冬場になると、日射しが注ぐ朝方まではよいものの、昼頃からは寒くなります。こちらでも同様のことが起こるのは、よくよく考えると当たり前ではありました。こうなると簾も無用の長物かと、その時点では思いました。しかし意外な効用もあるということに今気付きました。適度に和らげられた日射しが暖かく感じられるのです。仮にカーテンを引いたとすれば、今や貴重な日射しが遮られてしまいます。さりとて直射すれば眩しいという状況では、簾の効果がある意味最も発揮されるというわけです。
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金沢移住顛末記 完結編 - 十八日目

2021-10-19 06:33:51 | 北陸
おはようございます。昨晩は酔い覚ましと月見を兼ねて犀川の畔を歩いて帰りました。折しも十三夜の月が天頂に昇ろうとするところでした。日が沈む頃、東の空の雲間に浮かび上がった月は、昇るにつれて煌々たる明かりを放ち始めました。一時は雲に隠れるも、再び姿を現わすや、薄雲の向こうで光るおぼろげな月に変わるという経過です。その月を、広々とした河原で見上げるひとときは、何物にも代え難いものがありました。昨日で帰京していれば、この月も拝めなかったことになります。「迷ったら買え」の原則の正しさがまたもや証明されました。
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