奈良大和路水彩スケッチ散策

奈良・大和路の風景を寺社仏閣中心に水彩スケッチ探訪

佐保路/黒髪山神社

2009-08-29 06:10:29 | スケッチ
佐保路/黒髪山神社/F3
「黒髪山」といわれた地域は奈良ドリームランド(閉園中)や、スポーツ施設などに開発されていますが、唯一ここ黒髪山神社がその面影を残しています。
この神社の建物の壁に万葉の歌板があります
ぬばたまの 黒髪山を 朝越えて 山下露に 濡れにけるかも
また、ここに来る途中の陸上競技場の近くにも黒髪山を詠んだ万葉歌碑があります。
ぬばたまの 黒髪山の山菅に 小雨降りしき しくしく思ほゆ

佐保路/転害門

2009-08-26 06:56:09 | スケッチ
佐保路/転害門/F3
天平文化の粋を誇った東大寺も平家の南都攻めで灰燼ときし、残っている建築物は、この転害門と正倉院ぐらいです。この国宝八脚門の柱は節が浮き出て千二百年の風雪に耐え蛸とをしのばせます。また、ここから西へ佐保路(一条大路)が延びることから佐保門とも呼ばれています。
夕霧に 千鳥の鳴きし 佐保道をば 荒しやしてむ 見るよしをなみ
  万葉集 円方女王
またこのあたりは、鉄道が開通するまでは京街道の宿場町でした。   大仏の足もとに寝る夜寒かな 子規

佐保路/夕日地蔵

2009-08-23 05:44:23 | スケッチ
佐保路/夕日地蔵/F3
般若寺から奈良阪を降りてきたところ、民家に囲まれるように1509年の銘がある夕日地蔵があります。地域の人に守られ、献花の絶えることがありません。この地蔵を詠んだ会津八一詩
ならさかの いしのほとけの おとかひに こさめながるる はるはきにけり
又、この近くに鎌倉時代に般若寺が経営した癩病患者の施設"十八軒戸"があります。日本最古の病院施設です。

佐保路/般若寺楼門

2009-08-20 04:21:08 | スケッチ
/F3
般若寺は、飛鳥時代の創建ですが、奈良時代・平安時代に栄え、学僧干余人を擁した学問道場でした。
平家の南都攻めで、南都側はここを防衛線として戦場になり、すべて灰燼に化しましたが、鎌倉時代に不死鳥のごとく復興しましたが、その後もいろんな災害で、残ったのはこの楼門(国宝)と正面に見える十三重石塔(重文)です。コスモス寺として季節には賑わいます。また本堂を囲むように石仏があります。
    夏草の中の三十三菩薩 聖城

佐保路/奈良豆比古神社

2009-08-17 08:16:20 | スケッチ
佐保路/奈良豆比古神社/F3
ちょっと範囲を広げましたが佐保路のスケッチを集めました。
ここは奈良阪の登り詰めたところ、式内社の奈良豆比古神社です。祭神は、施基親王、毎年10月8日に同神社の舞台で奉納される「翁舞」は、無形重要文化財です。 境内に天然記念物、樹高約30m・樹齢約1000年の楠がそびえています。
    奈良坂に降る雨しとど額の花 千緑

奈良町/古梅園

2009-08-14 05:53:51 | スケッチ
奈良町/古梅園/F3
奈良町の外れ、墨で全国に名高い古梅園があります。この建物の建築年代はわかりませんが、いかにも墨屋さんらしい黒づくめのお店、創業四百年の歴史がにじみ出ているようです。墨を造る行程など見学することができます。
うすぐらき 日覆の奥の 古梅園  犀川

奈良町/今西家書院

2009-08-11 05:53:48 | スケッチ
奈良町/今西家書院/F3
今西家書院の長屋門です。内部の書院の建立は室町時代と見られ、興福寺大乗院の福智院家の住宅だったのが、大正に今西家の所有となりました。磨きぬかれた柱の色合いや床の問のたたずまいに、書院造りの様式を見ることができ、一説には、大乗院の御殿を移築したとも伝えられる典雅な建物で、重要文化財に指定されています。ただ、スケッチする環境ではありません。

奈良町/元林院町

2009-08-05 04:43:29 | スケッチ
奈良町/元林院町/F3
元林院町ですが、この南北の通りは江戸時代には仏画師など、絵師たちがここに住んでいたところから、俗に絵屋町といい、町の中央にかかる橋を絵屋橋と呼んでいます。江戸時代のままの姿を残す、奈良町の中でも最も古い町屋です。

奈良町/元林院町

2009-08-02 08:34:14 | スケッチ
奈良町/元林院町/F3
奈良町の一画に元林院町があります。町名の由来は奈良時代に興福寺別院の元林院があったことに由来するそうです。
明治以降、芸者の置き屋や茶屋が立ち並ぶ花街が出現。最盛期には置屋十二軒、芸者二百人を擁したと言われます。いまは小料理屋などに変わっていますが、格子造りの建物は当時の面影を残しています。