こちらは後篇です。
爺ヶ岳南峰頂上。
嫌なガスもすっかりとれ、晴れて青空が広がってきました。
当然、テンション上がります!!!
まだ少し雲が残っているけど、あとは時間の問題。
冷たい風が鹿島槍にぶつかってあそこから雲ができている。
爺の中央峰、北峰へと続く稜線。
立山連峰。
左から、富士ノ折立、真砂岳、別山。
そして剱岳。
あの雲がとれるのも時間の問題。
さー、、、ここからは知ってる道ですよ。
爺ヶ岳最高峰の中央峰へと向かう。
夏道が出ているので不安なく歩ける。
ここから先はハイマツの霧氷群が広がっていた。
寒いはずだよね。。。
私は得意の雷鳥の鳴き真似をしながら歩く。
でも晴れちゃったから、雷鳥いないだろうな~。。。
と、、、霧氷のハイマツの中からふと視線を感じ、見ると何かがいる。
「え、雷鳥?」
少し距離があるのでじーーーっと見つめるが、ソレは動かない。
木の幹が雷鳥に見えるのだろうかとも思ったけれど、やっぱり雷鳥だった!!
保護色でわかりにくい~www
1年ぶりの雷鳥さん♪
鳴き真似につられて顔出してくれたの?
こんなに嬉しいご褒美もらえていいのかしら~♪(´∀`)
そして爺ヶ岳中央峰。
ガスからの~快晴~♪
三角点タッチ。
爺ヶ岳中央峰からの眺め①
剱、立山連峰。
爺ヶ岳中央峰からの眺め②
鹿島槍ヶ岳。
まだ雲製造中。
爺ヶ岳中央峰からの眺め③
爺ヶ岳南峰と種池山荘と針ノ木岳への稜線。
爺ヶ岳中央峰からの眺め④
針ノ木、蓮華、そしてその向こうに穂高。
爺ヶ岳中央峰からの眺め⑤
立山の雄山、大汝、真砂岳、別山。
爺ヶ岳中央峰からの眺め⑥
剱岳。
爺ヶ岳中央峰からの眺め⑦
吸い込まれそうな谷。
爺ヶ岳中央峰からの眺め⑧
遠くに南アルプス。
周りのガスは消えていたが、鹿島槍ヶ岳には少し雲が残っていて片耳が見えない。
もう少し待てば見える。。。
しばらく風の極力当たらない場所で休憩がてら待機する。
日差しがあるので背中は幾分温かい。
爺ヶ岳北峰は、、、行かない。
爺ヶ岳中央峰からの眺め⑨
あれは青木湖かな。
10時頃、雲は消え、鹿島槍ヶ岳の猫耳が見えるようになった。
ありがとー!!!
そろそろ下山しますか。。。
これ以上身体を冷やさない方がいい。
鹿島槍を眺めながら帰る。
いつかあの頂へ。。。
海老の尻尾、すごいね。
ここは春だからって侮れないね。
剱、さらば♪
南峰より。。。鹿島槍ヶ岳、さらば!!
針ノ木への稜線歩き、楽しいだろうな~。。。
いつ来てもそう思う。
あそこもいつか歩いてみたい。
下界は水田がキラキラと光っていた。
種池山荘。
夏道はまだまだ雪深し。
夏道出てる時にまた来ます。
振返って快晴の爺ヶ岳。
行きはよいよい帰りは。。。
行きはこんなな裂け目無かった気がする。。。
注意しながら歩く。
針ノ木もまた行きたいなぁ。
あの藪漕ぎをまたしなくてはならないのかと思うと、少しうんざりだけど
この日の帰りの気分はとても良いものだった。
「下りが長いしつらいから帰りたくないな~。」といつもなら思うのだけど、
今日は少し違ってる。
樹林帯を下る。
まだ凍結してるところもあるので注意。
登りと同様、雪稜を下ったり、樹林帯に入ったりを繰り返す。
雪は朝より緩くなっていて、軽アイゼンをつけていても
足が滑って一旦お尻がつくと尻セード状態になってしまう。
濡れるから尻セードしたくないし、ピッケルないので止まらなかったら大変。。。
下ってきたジャンクションピーク。
下りの藪漕ぎは登り程つらくは感じなかった。
藪の生えてる方向にもよるのだろう。
赤布や赤テープ、ピンクリボンなどを頼りにしながら下る。
もしかしたら登りのときに見逃した黄色い案内板があるかもしれない。
長い歩きにくい尾根道をのらりくらりと下って1時間ほどすると
いきなり八ツ見ベンチの真上に出た。
「あれー。ここが南尾根の入口だったのかー。」
結局、黄色い案内は目にすることは無かった。
にしても、もっと予習の写真見ていればここが南尾根への入口とわかったハズ。(反省)
でもここから急登の尾根を直に登っていくというのも、、、つらかったかもしれないな。
雪もないし。
(八見ベンチの真向かいに南尾根への入口があった)
結果論ではあるけど、今回使った登りルートは今日の時点では正しかったんだと思う。
先行者さんに感謝。
ここから先はもうしっかりと整備された登山道。
安らぎを感じるほど心地良い下りに思えてならない。
14時23分、登山口に到着。
下界はポカポカ陽気で暑いくらいだった。
自宅への帰路でもこの日の山行の充実感でいっぱいだった。
計10時間以上(休憩含む)の山行だといつもは
「疲れた~。。。しんどかった~。。」
で終わることが多いのだけど、今日はなんだか違ってた。
久々に味わう沸々と湧き出てくるような充実感。
いつぶりだろー?
毎回感じることは違って当然なんだけど、この今日の感覚は常に味わいたいと思えるものだった。
コースタイム
4:09登山口-4:46八ツ見ベンチ-9:05爺ヶ岳南峰-9:37爺ヶ岳中央峰10:02-13:47八ツ見ベンチ-14:23登山口
メモ
扇沢駅手前の爺ヶ岳登山口に緑の橋を挟んで無料駐車スペースあり。
爺ヶ岳への夏道はまだまだ雪で埋まっていて開通していません。
柏原新道開通は6月中旬らしいです。
柏原新道から南尾根冬山ルートへの入口の黄色い案内板は見かけませんでした。
南尾根ルートは途中雪も融けていて厄介な藪漕ぎが出現し悪路です。
雪で藪が埋もれていれば歩きやすいのでしょうが、とてもおススメはできない道でした。
これからの時期は植生を傷つけるということで、立入るのはできれば控えた方が良さそうです。
ジャンクションピークから先のガレ場は浮き石など注意。
森林限界超えると風を遮るところは無いので防寒は冬並みに。
その他装備は、これから雪どけは進み、歩きにくい箇所もありますが、まだ軽アイゼン以上はあった方がいいと思いました。
今回ストックの先が刺さる程の雪質でしたが、下山時予期せぬ尻セード状態になった場合にピッケルがあった方が確実に止まると思いました。
登山ポストは登山口にあります。
登山口、南尾根ルートはトイレは一切ありません。
駐車する前に先の扇沢駅まで行ってトイレは済ませましょう。
(下山後も私はお借りしました。係員の人にお願いすると駐車場に車を入れることなくトイレをお借りすることができました。ありがとうございます。)
今回のルート
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